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TESCOの新店舗

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世界第3位の小売業であるイギリスのTESCO社が日本に進出しました。店舗を開設して撤退したカルフール、資本算入という形から苦戦を続けているウォルマートと、日本は魅力的な市場でありつつも、やはり参入が難しい市場でもあるようです。

人口動態、密度、価値観、商品選定基準、競合環境、流通・仕入れなど、どれをとっても世界に同じ場所は無いわけですが、これだけ苦戦が続くということは、その中でも日本はとりわけ充足すべき要素のバランスの取り方、実現方法が難しいのでしょう。

その一方で、コストコはそこそこ商売ができているようです。やはり、倉庫風、大ロット売り、廉価、という商売は購買周期は長いものの、消費者には特定の魅力を出せるものなのかも知れません。ふと思ったことは、倉庫風、規模をべつにすると「肉のハナマサ」に近い形態ですね。扱い商品は違いますけど。

さて、TESCOですがカルフールの失敗を見てか大型スーパーでなく、小型スーパーとして勝負するようです。確かに反面教師としての一面は活かしていますが、その一方で成功事例の影にたくさんの敗者がいる、小型多店舗チェーン。TESCOとしての色はどこにあるのか、一度練馬の店舗に行ってみる必要があると思います。東京近郊ではオオゼキなど、特色ある中小型店がひしめいていますので、それらとの差別化要素を確認してみたいと思っています。

外資の算入で、日本国内の企業も活性化することも期待できます。その一方でまた撤退して、日本は魅力の無い市場と映らないとよいなと思います

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