広告スペースが多すぎる
WEB上の広告だけでなく、アドボード等を含む物理的な広告媒体は、使い尽くした感があります。まだ一部に広告自体をおけるスペースはありますが、効果などを考えると飽和状態に近いと思います。電車の中でも、駅でも、街中でも、広告が設置できる場所にはあらゆる広告で溢れています。あまりにスペースが埋め尽くされているためか、よほどの内容や以外な場所で無い限り、目に留まることも少なくなりました。特に乗降客の量を含め、トレンドを生み出す地域では、もう氾濫状態だと思います。
アル・ヤンコビックのパロディーでも、スキンヘッドの人の後頭部に”This Space for Rent”と書いてあるシーンがありました。どんなところでも、広告のスペースを設定するマーケティング業界の傾向をパロったものです。日本もこれに近い状態だと思います。
個人的には、街頭、車内、駅などの広告があまりに氾濫している結果、ひきづられるように雑誌や新聞の広告の力も弱まっていると感じます。数千万円で、何人の人が見るので効果があります、という広告効果は、絶対的な広告の投下量から考えた場合にあまり意味を持っていないのではと思います。
インターネット上の広告も多くなっていますが、やはり同じ飽和状態を迎えつつあると思います。クリック課金など、インターネット独自の課金体系もありますが、それ以前に広告の絶対量によって効果は相対的に低くなっていくのではと思います(ターゲティングなどの手法で、効果は逆に上がっているとも考えられますが、個人の受付けることのできる情報量に限界がありますので、どこかで効果が反転してしまうポイントが発生すると考えます)。
単純な広告から、マーケティングミックスへ、という掛け声に反して、結局広告に依存するマーケティング手法は変化していないと思います。