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オシムの辛口のコメント

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サッカー日本代表は、ペルーとの親善試合に勝ちました。しかし、いつも通りオシム監督のコメントは厳しい内容でした。

人によって、様々な受け止め方をする内容だと思いますが、個人的にはオシム監督の毎回のコメントに、始めは戸惑いましたが、ある一定のメッセージを発信していると感じています。

オシム監督の試合後の発言を聞いていると、いくつかのパターンを感じます。結果を出した選手に関して、ベタ褒めすることは無く、それよりも厳しい評価でのコメントを出すことで、「これで慢心するな」という強いメッセージを伝えているケースが多くあります。その対象は、個人に対してのこともあれば、チーム全体のこともあります。現状に納得はせず(できずかもしれませんが)、選手個人レベルを含めて、もっともっとチームを理想の形に近づけていこうという指揮官の意図を感じます。

また、同時に点数を取れないような厳しい試合であっても、その中で良い点を見つけて必ず次回に向けての収穫として吸収する姿勢を感じます。例えばこれも、チームの動きであったり、選手個人である場合もあります。

確かに、マスコミ的には対応の難しい相手だと思います。その一方で、コメントの出し方も含め、やはり歴戦を戦い抜いてきた監督としての力を感じることがあります。ただし、その意図や方法が伝わるかどうかは、これからにゆだねられますが。

ともかく、欧州組を含め、一歩づつですが確実にレベルを向上させていると感じますので、オシム監督だけでなく、選手もこのまま頑張ってもらいたいと思います。

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