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たかた社長の哲学に学ぶ

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2007年3月12日号の日経ビジネスの「ひと劇場」で「ジャパネットたかた」の社長高田明氏が取り上げられていました。様々な経緯を経て現在の事業となっている過程を含めて、様々なことを学ぶことができます。

私は個人的に、高田社長のプレゼンテーションに関して、多くの方々と同じように非常に魅力的に感じていましたので、その部分に関して非常に勉強になりました。

まず、内容についてですが、メディアの特質や特性、手法などは関係なく、「モノを生活シーンに落とし込む、そうするとモノが生き物に変わっていく」という基本的な考えの下で、商品の紹介をしているそうです。高田社長自身はさほど物質文明に浸った生活をしていないそうなので、行間を勝手に読むと「自分だったらこう使いたい、こうやったら活きるのでは」という消費者視点での内容と提案を行っていることが魅力なのではと思います。

そして、プレゼンテーションの準備ですが、台本は無いそうです。しかし、リハーサルは何度も行い、口上、身振り手振り、そして商品への指の置き方などは何度も試してみるそうです。つまり、機械的に台本どおりに物事をこなすのではなく、あくまでも自分の言葉で常に現状そのままの状態でお話をする自然体と、それに対して入念に伝えるべきことを準備する綿密さ、その2つが高田社長のプレゼンテーションの魅力のようです。

個人的にはいろいろ勉強になったとともに、このような情報を基にもう一度「ジャパネットたかた」の番組を見てみたいと思います。新しい発見があるかもしれません。

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