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「やりたい仕事」の投稿で思い出した説教名人の言葉

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大里さんの以前の投稿「やりたい仕事を見つけるには資格がいる」を読んでいたときに、資格とは直接関係ないのですが、仕事を選択しようとする人と、人を採用する側のギャップに関して考えていました。どこかで、誰かが名言を吐いていた気がして、しばし記憶をたどって、会社の本棚を漁っていて、やっと発見しました。

大島渚さんの『失って、得る。』からの引用でした。

「自分を活かしてくれる職場?学んだことを活かせる企業?冗談を言っちゃあいけない。そんなもの、この日本には万に一つもあるはずがないのだ。もし面接試験で、そんなおとぎ話を口にしたとしたら、落とされて当り前。僕だって不採用にする。…甘い。現実の社会はそれだけシビアだということも学ばずに、君たちはいったい大学で何を学んだというのだ。」

という発言を、ある討論会で就職中の学生からの「自分を活かしてくれる職場、学んだことを活かせる企業が無い」という発言に対して、激怒して答えた言葉のようです。

社会生活では思い通り、自分のイメージ(理想)どおりの生活や仕事をすることは難しく、そうなるためにも苦労や様々な課題を抱え込まなくてはいけません。そういった社会の仕組みを大島渚は

「社会は不愉快なものと決まっている。人間はそれを理解したうえで、少しでも不愉快を愉快に変えるために闘う。自分という個として、社会と切り結ぶ。己を試し、鍛えていく。素の中で、社会との関わりを築いていく。」

こういう厳しさを持った人が仕事をしにきてくれる嬉しいですが、そんなことは限りなく少ないので、「それを理解した上で、そのような考えをもてるようになるように一緒に仕事しなくては」と思います。

ちなみにこの言葉を見つけた本ですが、齋藤孝さんの「説教名人」です。この本で取り上げられている言葉結構奥深いですよ。一度読んでみてください。

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