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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

取材に名を借りた営業行為

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何の縁かわかりませんが、弊社はここ数ヶ月取材の申込を受けています。きちんとした媒体(雑誌やWeb)からの申込ですし、取材も以前の仕事では結構な数をこなしてきましたので、基本的には対応しています。また、広報のコンサルティングや広報業務を代行していることもあり、マスコミの取材の重要性も認識していますので、どちらかと言えば積極的にマスコミ対応を行っています。

昨日もオフィスで書き物をしていると電話がありました。雑誌名は明かしませんが、取材の申込で、雑誌名と企画の内容を一通り説明してきました。インタビューの主旨もわかったので、取材日程に関して調整を行い、後はインタビューを受けるだけというところまでお話をしました。

が、問題はそこから、いきなり「出来上がった記事を見てからでいいのですが、記事の出稿には代金をお支払いいただくことになります」といきなり費用の話をしてきました。突然のことなので、当然のようにお断りしましたが、こんな営業方法をとっていいのかと疑問が残りました。

本来、密接にかかわりつつも、宣伝と広報は別のものです。もしも宣伝(ペイドパブ)としての企画を申し入れるのであれば、初めからその旨を伝えるべきですし、主旨も説明を行ったものとは異なるはずです。ある意味で、途中まで相手をだまして、最終的に営業を完了させようという魂胆に、会社の姿勢・方針に疑問を感じました。弊社の行う広報活動の相手先としても除外しましたし、広告媒体としても今後使わないことととしました。

弊社の仕事の性質から宣伝は行う余裕もありませんし、仮に宣伝をする場合であればこちらでも媒体を慎重に選択した上で広告の内容を考えてプロモーションします。弊社のプロファイルをどこかで調べたはずですが、その道の専門であることを含めて、あまりにもお粗末な営業姿勢と媒体の運営だとひしひしと感じる電話でした。ある意味で、押し売りに近い行為だと思います。

皆様も、企画を持ち込む時、営業する時には、周りくどい作戦を取ることで、悪影響が大きくなる可能性もあります。主旨は明確・正確に、さらに嘘をつかないことを心がけましょう。

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