情報の価値がマーケティング効果を高める
Googleを含めたサーチのおかげで、調査を含む情報収集の作業効率は格段に高まっています。インターネットが普及し始めたころには、情報が自由に手に入ることだけで感動していましたが、今では氾濫する情報から自由自在に検索し必要なものを入手できるようになっています。
一方で気になることとしては、情報の価値が相対的に下がってきていることです。誰でも入手できることは、逆の意味で情報入手のための障壁が低くなっているため、情報そのものの価値を下げてしまう結果に結びつきます。有料の情報の価値の下落に関して、統計データはありませんが、すさまじい勢いで落ちていると思います。
後日、再度詳細を投稿させていただきますが、Stratforという国際関係の情報サイトがあり、有料でありながらも非常に高い評価を得ています。基本的に情報源は明確ではないのですが、一般的に入手できる情報ではなく、非常に貴重な国際政治の情報を発信しています。うわさによると米国政府の情報機関も情報を参考にしているようです。
情報を伝達する手段が変わっても、情報の本質として価値のあるもの、つまり入手が困難なものは高い価値を維持し続ける。こんな当たり前の論理が、インターネットの上でもきちんと機能することは、誰もがわかっていながら明確に訴えていないことです。
インターネットでもリアルの世界でも、本質的な価値の無いものは情報として自然に淘汰されるはずです。
マーケティングで発信する情報も、自社としての考える価値ではなく、受け手として価値のある情報であるか、もう一度考えて発信すべきだと思います。製品の説明を延々とされても、お客さまのほとんどは価値を感じません。単なるメッセージ発信や、技術や手法を駆使した最先端の仕組みを追いかけるのではなく、お客さまが興味を持つ”内容”は何であるか考えたマーケティングが必要なのでは、と思います。