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一芸に秀でる 新入社員のころの思い出

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IBM出身者の方から何人かコメントをいただき、また別途メール等でもコンタクトをいただき、非常に懐かしくも15年以上前の新入社員時代から今まで行ってきたこと、教えていただいたことに関していろいろ思い起こしています。

あまり問題も無いと思いますので書きますと、私がIBMに入社した時の上司は、日経コンピューター等で「SEへの道(だったかな)」を連載されていた馬場史郎さんでした。そのころIBMのシステムズ・エンジニアリング(要は本社SE)部隊は、有名で技術的にも強い方々が沢山いらっしゃいました(ここのブログでご一緒の栗原さんもそうですね)。私は、SE企画ということでシステムズ・エンジニアのキャリアやスキル等を考えるチームに配属になりましたが、そこでの上司が馬場さんでした。

仕事の内容が高度なスタッフのお仕事で、かつスタッフの方々は年配の方々が多かったこともあり、実務ではさほどお手伝いもお役にも立てませんでしたが、その中でも馬場さんからご配慮いただき、ユーザ企業への見学、現場とのお仕事、そして最終的には技術部門への移動まで、様々な機会をいただきました。

何度か、キャリアに関してのお話もしていただきましたが、その中で印象に残っていることは、「プログラミングのスキルは絶対につけるべきだ、他のことと違ってプログラミング能力は絶対評価が可能で、尊敬されるエンジニアになるためにはプログラミングの力は必要だ」ということをおっしゃっていました。

今になって思うと、どんな仕事でも絶対的に評価ができる簡単なこと(例えば、報告・連絡・相談をきちんとする)を他人以上にきちんとすることは当然ですが、それ以上に検討にかかる時間など、通常はあまり問題にならないことであればあるほど、きちんと行うことが必要だと感じています。またマーケティングでも、セミナーができる、アライアンスが組めるではなく、結果として目標の数字を到達できる、という当たり前でありながら絶対尺度となりうることをきちんと行える能力が必要だと思い起こしています。

肝心のプログラミングは、結局370アセンブラーをやっていましたので、コーディング作業として使う機会もなく、言語を含めた基本的なアーキテクチャーの知識だけが残りましたが、それはそれで今でも非常に役に立っています。

今年から仕事を始められている方も、まずはベーシックなところから、確実に信頼される仕事をしていくという地道な行為は、将来役に立つと思います。

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