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企業ITもクラウド的な世界に向かい始めた今日この頃を徒然に‥

2009年クラウドでの10の予測をふりかえる

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年初に、「2009年クラウドでの10の予測」というクラウドのサービス会社Apprioの記事を紹介しました。1年での予測の当否が自己評価されていましたので、ご紹介したいと思います。

①クラウドの集まりのクラウドが広がる。但し、オープンプラットフォームを中心として。
「当たり」。SalesforceとTwitter、SalesforceとGoogleとの連携をあげています。Salesforceに偏っていますが、まあ広がったことは事実でしょうかね。

②Microsoft Azureは、せいぜいExchangeのよりよいプラットフォームになる程度だろう。
「当たり」。これは評価がややむずかしいですね。11月までサービス開始が遅れたことなどを指摘しています。ただAzureへの期待は高まっているようにも思え、やや甘い当たりでしょうか。

③Google Appsが見直され企業への採用が倍加する
「当たり」。200万を超える企業が有料のGoogle Appsを使っているそうです。1万ユーザーを超える採用も、Valeo、Motorola、Johnson Diverseyをあげています。倍加かはわかりませんが、まずは当たりでしょうか。

④主要なSaaS1.0企業が行き詰る
「当たり」。QuickarrowとOpenAirがNetSuiteに買収されたことをあげてマルチテナントでないSaaSは厳しいという評価です。ただ一方でこれをSaaS統合で勢いがでるという記事もあり、評価は分かれるところです。

⑤サーバーを保持しない1000人以上の企業が現れる
「外れ」。正直にまだ知る限りではないそうです。ただ時間の問題とも。Google Appsの例から、このくらいの人数のスタートアップならこれからありえるかもと思いますが。

⑥プライベートクラウドの増加と減少
「外れ」。今のところと断って、増加というか期待が高まっていると認めています。Gartnerなんかもその役割を認める意見が多いようです。幻滅期か衰退化となるのかはこれからの評価でしょうか。

⑦Business Intelligenceが次なるSaaS化が進む分野となる
「外れ」。BIクラウドのスタートアップだったLucidEraが破綻したこともあり、まだ時期尚早とのことです。LucidEraの発表では、カストマーは単純なBIは求めていなかったとのコメントが見あたります。大量データと複雑なニーズがクラウドにとって壁でしょうか。

⑧SAPまたはOracleがPaaS競争に入ってくる
「当たり」。11月にSAPが発表したBusiness ByDesignはマルチテナントで、レベルをあげたPaaSとして評価しているようです。たしかに来年1万社新規顧客獲得と、その本気度がうかがえます。

⑨企業がソーシャルネットワークの効果的な使い方を理解する
「当たり」。Avon、Starbucks、ComcastでのFacebookやほかのソーシャルネットワークの活用を指摘しています。日本ではまだこのあたりは本格化していませんね。

⑩Force.com上で少なくとも1億ドルを稼ぐソフトウェアが現れる
「当たり」。以前からForce.com上でERPサービスをのせていたCodaがSalesforceに一部支援を得て作ったFinancialForceの例やApprio自身のサービスをあげています。ただ1億ドルの可能性の予測となっていて、ほんとうに稼いだのかどうか。BMCやCAもForce.com上での開発を発表したりしていて勢いは確かに感じますが。

7つ当りで70点でしょうが、ややあまいところがあるので差し引いて50点っていうところじゃないでしょうか。

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