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仕事中にケンカしたいときの心得

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我々、所詮人財商売ですから、特定のプロジェクトにアサインされてのち、他のメンバーとぶつかることは、正直一定確率であります。

ちょっと前にも、アサインしたメンバーが、「後からきやがって偉そうに」みたいな小言や嫌味を1か月強言われ続け、ついに公式なクライアント会議の場で、後ろから刺すような発言をされて、ブチ切れました。(泣)

クライアントサービス的には、もちろん平謝りです。ですが、当人の気持ちも十分わかります。

 

謝りつつも、そこに至った経緯を説明して事情を酌量していただくのは私の務めです。

長いつきあいのクライアント様だからこそ、そこはご理解もしていただけます。もちろん、だからといって、当人は現契約をもってリリースです。例えフラストレーションがたまったからといっても、やってはいけないこと、やった以上は卒業・退場が弊社業界のルールです。残念だけれど。。

私だって、若かりし頃にいろいろ衝突し、良くない言動を吐きました。反省もしつつ、体験も活かして、今日は「仕事中にケンカしたいときの心得」を下記に整理します。

 

>ケンカするんだから、トコトンやる!

もう我慢の限界!というなら、それを我慢し続けて心の病になるくらいならキレてケンカしていいとは思います。ただし、ケンカしたあとは後述するように、もう後戻りはできないという決意を持って、すべきです。私が新入社員のときのPMは僕にこう言いました。

「拳で殴られたら殴り返すけど、それを超えない、罵倒されたり資料や名刺を破られたりすることは、全然大丈夫。そのくらいのことに耐えなければいけないくらい俺たちのFEEや要求サービスレベルは高い。暴力以外はどんなときでも耐えるんだ!」

この教えは、今の私に、本当に模範となっています。まったくそのとおり。キレるときはそれでいいけど、クライテリア(判断基準)をしっかり予め持っておくことは重要。それでキレるなら、それ自体はしょうがない。

    

>やったあとは、反省の意思表示をする

とはいえ、やらかしたことには違いなく、自分の引責を主導していきましょう。

言い訳はあとで、もしくは仲間に託すのです。自分から主張するのは火に油。キレた相手はまだしもその周囲の関係者からしたら「びっくり仰天」なインシデントですから。

丁重に、自分の言動の不始末をお詫びするのです。上司もしかり。だけど当事者がまず心から謝って、の話です。

最近時々少年野球の話をしていますが、これが子供だったら「だってアイツがさー」って言い訳しながらケンカをするわけですが、親というかオトナはちゃんと背景経緯をみているんです。そいつがキレるきっかけはわかるけれど、大体にしてそいつが油をまいている。八つ当たりされた相手がブチ切れてケンカになる。でもどこがケンカの根幹になったか、ちゃんとみているんです。

だから、喧嘩両成敗。ケンカしたら、した当事者それぞれは処罰を受けるべき。相手が受けないかも知れないといって、自分が謝罪しない理由にはなりません。現場に迷惑をかけたことに変わりはないのです。

   

>ケジメがついたら、卒業まで全力でできることにまい進する

ケンカした以上、卒業の区切りはほぼ明らかになります。状況によっては「3度目の」みたいな酌量も経験しましたが、いずれにしても経験的には最初のインシデントで卒業が近いことは悟ることができます。

当事者になった人も、両成敗だからと「受ける罰」をブレイクイーブン=均等に構えていてはいけません。そこはどちらがオトナかを示す局面です。潔く失態を認め謝罪し、PJないしクライアント側の判断を受け入れるのです。ここで言い訳に終始する人は、所詮前述した「子供のケンカ」しかできない、「子供のオトナ」です。

   

>卒業したらすぐ、自分をもっとオトナにするための振り返りをする

卒業したら、次の仕事場を探さなければなりません。貴方が他者から仕事を紹介してもらう立ち位置ならば、いくら状況を酌量してもらえたとしても、望んでいる仕事にまず就けないでしょう。自分で探すにしても、悪い風聞は必ず当事者の世界の外に漏れ伝わります。いずれにしても修羅場が待っているのです。

だから、卒業した人は、今よりいっそう、オトナにならなければなりません。しっかり振り返りをしましょう。私も昔は配下を罵倒したり、客に暴言を吐いたり、そういうことでプロジェクトが消失へ向かうとか、いろいろ体験をしてきました。ただ、振り返りだけはちゃんと積み重ねてきました。

「自分はなんて子供だったんだろう。もっとオトナになろう。でないと成長が止まる」

当時の「被害者」の方々がそれを100%許す日は永遠に訪れないことでしょう。でもやらかしたんだから、反省なくして、同じ業界にとどまることは許されないとは思うのです。そこだけは自分なりに心得て今までずっと同じ業界で生きてきました。

一番簡単な表現でいうと、「ああ、この人(たち)はかわいそうだな。レベル低いな。ここは自分がよりオトナになって対応しよう。だってこのPJがうまくいかなくなっちゃうからね。」って、いかに自分がキレる「ハードル」を、自身が壊れてしまわない範囲で上げていけるか、が重要だと思います。

  

良いのか悪いのか、30年くらいコンサルティング業をやってきて、人間商売ゆえにこういうことは、たまに起きてきました。目の前で殴り合いになったり、気がおかしくなったのか勤務先のビルで露出狂になって逮捕されたりとか、散々いろんな配下メンバーをみてきました。

人間商売ですから、どんなことがあっても、やるべき対処というか、経営者、事業管理者(PM)として、凛と問題解決を主導する必要があります。

   

どんなときも、何が起きても、PMとかPJ責任者は、PJないしクライアントのためにすべきことをやるべきです。引責は必要だったらすべきだし、するにしてもやるべきことをやってからです。

  

最近のNEWSをみていると、問題の今回が自分自身なのに速やかに引責しない輩がメディアに登場しますが、あれは悪の最たるものです。自分自身が原因だったら自分が速やかに現場を去るべき。残留するのはあくまで自身に責任がない、配下の不祥事のときのみです。やれやれ・・・

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