義援金集中でシステムが大トラブルなんて、そんなばかな。。。
給与口座であり経費精算口座であるみずほ銀行でトラブルが起きました。
みなさんもご存じでしょうが、風聞(私は本当と信じたくないのであえて風聞と言います)でその原因が義援金の集中だと・・・そんなばかな。
天下の大銀行がそんな言い訳をしてくれなさんな。そんな気持ちです。
できれば批判したくないけど・・・でも、なんか悔しい。キャッシュが引き出せないし、仕送り等送金もできない。
世界から信頼されていた日本の情報技術が、この件も含め、1つ1つ否定されている気がする。とても悔しい。
もう10年くらい経つしお金も一切いただいてないから時効でいいかと思いますが、3行統合のとき、システム統合計画のクイックレビューをお願いされたことがあります。3日間で、最終日は徹夜して資料を仕上げて先方との討議に臨みました。
個人的には、3行をリテールとコーポレートにまず分離して、それからそれぞれの3つのピースを統合するアプローチがいいのか、3行のシステムをまず1つに合体させて、それからリテールとコーポレートに2分するアプローチがいいのか、という論点がありました。結果論をそこへ遡らせても別に真実が誕生するわけでも説得性が増すわけでもありません。単に事象として言いますが、そのとき私は後者の方が理論上5ピースで統合・分離するシステムの断面が少ない分、リスクも低い、且つ最初の統合時に3行統合した1ピース上での稼動確認もしやすいと思って、そちらを推したかったのですが、結果は、或る銀行側の出席者に怒鳴られました。
「お前みたいな外部に何がわかる。不愉快だ。もう出入りしないで欲しいな」
私、初めて「出禁」って言われました。ひどいな。この人討議中ずっと腕組みして寝てたんですけど。資料も大して見てないはずだし、理論や仮説のプレゼンもきっと聞いてないはずなのに・・・しくしく。
ぐったり、がっかりして帰路につく私達メンバーに、先方の事務局で討議会をアレンジしてくださった方が、耳打ちで、
「すみません。いつもあの人、ああなんです。私はすごい良かったです。ありがとうございました」
どうやら、いろんな人がいるらしい。まあ、何が正しいかっていうことじゃなくて、第3者の意見を求めるというので素直に言ったまで。私の理論の方が正しいなんて言うつもりもありませんが、とにかくそんな体験をしまして。正しい悲しいとか悔しいというよりは、初めての「出禁」宣告の余韻に実はひたっていたので(爆)、そういう救われた一言も胸に、その日はみんなで飲みにいきました^^;
私らはたった3日の出来事ですが、彼らはその後壮大な議論の末に構想を纏め、設計・開発・テストをしたに違いありません。それでも、2002年でしたか、大障害が起きてしまいました。
そして、また、起きてしまった。問題は一都市銀行という話じゃなくて、日本のトップレベルの金融システムが「義援金」というトリガーで障害状態になったこと、しかも復旧に時間もかかり・・・
IT投資・経費の抑制や効率化・最適化は大変大事なことですが、現時点、日本の情報技術はリスク管理については徹底的に見直していった方がいいってことなのでしょうか。BCPとかDRとかいろいろカテゴリーもありますが、どうも日本の情報技術は「トラブルに弱い」という印象をこのままでは海外からもたれてしまいそう。がんばれ日本。ここでみんなで一丸となって、盛り返しましょう!
最後に、このトラブルで義援金が寄付した方々や活用を待ちわびている方々への希望タイミングでの提供に残念な支障が生じないことを、願ってやみません。
私は「出禁」の身ですが・・・許されるなら原因分析・耐性改善等の今後のリカバリー・プロセスに参加したい気持ちでいっぱいになりました。
私じゃなくても、もっともっと情報技術に長けた方々が是非現状を改善していっていただけますよう、心から祈念申し上げます。
(本稿は普段以上に私見を含みますので深夜投稿にさせていただきました。不快に思われた方には謹んでお詫びを申し上げます)