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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

何で「IT頼み」なんですかね・・・??

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年金問題について、いっぱいエントリもありますので、今日は個人的なつぶやきレベルで失礼させていただきマス。

5000万件の宙に浮いた年金保険料納付記録を調べる作業。

仮に、IT化をどこまで推進するかなんて適当に検討して1件あたり1時間で照合できる仕組みがたった3ヶ月で開発できたとしましょう。

多少のITは駆使するとしても所詮は「事務作業と割り切り」、この1時間毎の作業のために、気合いを入れて仮に1万人がなんとか動員できたとしましょう。

すると5000件を一人で処理することになります。

そして、この1万人に、お役所仕事にも関わらず(?)、一日16時間、頑張ってもらう過酷な労働条件で働いてもらったとしましょう。

そうすると、約15.6ヶ月の期間が必要です。

作業に完璧はありません。

作業ミスにて不具合発生、手戻りによるロスで3割の余計な工数が必要とします。

すると総合的に、約20ヶ月の期間+手順設計の3ヶ月があれば、作業は完了します。

23ヶ月・・・2年はかからないけど1年じゃ終わらない。

ただし1万人も動員しないと実現できません。

社会保険庁は同調査について「約10年かかる」としているが、企業の中には「1年あれば調査可能」との見通しを示す社もあるといいますが、

・・・10年、「何いい加減で保守的な楽チン計画出してんじゃ!!」

・・・1年、「そんな速く?!詳しく見積もりできる材料が実は存在するんだろうか?でも失敗したときの社会的責任やブランドダメージを考えてモノを言ってるんだろうか??」

単細胞との批判があれば甘んじてお受けいたしますが、極めて、この問題は本当に大丈夫なんだろうかと不安になっていきます。

この問題に限らず、ITに詳しくないくせに「IT化」が「魔法のランプ」のように神話的に夢描く人達が時々出しゃばっているような気がしてならないのですが・・・

IT化は、効率化の手段には成り得ますが、劇的な効果につながるためには入念な設計・開発能力はさることながら、これに委託を行う発注者側の、丁寧且つ網羅的な要件定義能力が求められるはずです。

「餅屋」は他の餅屋に餅を丸投げして作らせてはなりません。

(私にもう少し社会的権力があり壮大な規模の動員が可能な巨大組織の運営責任を持つ立場にいられればなあ・・・)

私見の域ではありますが、今回のような場合にはおそらくそこそこに大規模要員確保が必要ではとの観点からも、IT化に頼るプロジェクトプランはお勧めする気になれません。

期待効果が実現できそうなIT化を止めさせるのもコンサルタントの務めであり、期待効果が実現できそうなIT化に留めるのはSI会社をはじめとする総合ITサービス企業の役目ではないでしょうか。

セキュリティ管理の問題ももちろん気になりますが、そもそも手続きとしてできる限り速く、確実に目的を達成できる業務フロー(?)を設計してから、IT化も含めた効率化の道を探って欲しいものです。

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