「卒業していく人」と「辞められてなお会社に残る人」
毎年「辞める人」とそれを「歓送する人」がいるわけで、現時点、今の会社に残り歓送する不肖の立場で言わせていただきますと、非常に複雑な思いをします。
経営管理的立場からはもちろん、極めて残念なわけですが・・・
極めつけは「ネガティブに辞めていく人」です。
不平不満は社内どころか社外へ漏れ伝わります。
その人にとっては、不遇不運により「無駄な人生を過ごしてしまった」との憤りの念がきっとあるのでしょう。
しかし、
世の中、意外に「狭い」。
「ひどい仕打ちをうけたんです」・・・それを聞いた次の職場で本当に100%の同情を持って受け入れてもらえるものなのでしょうか。
大変申し訳ないですが、もし不肖が採用面接でこんなコメントを受け取ったら、
「責任はゼロ:100じゃあないし、当人にもなんかあったんだろうなあ」と、もちろんその内容にもよりますけれども、いくらか疑問視しての採用の是非判断とあいなります。
・・・もったいないです。仮にそれが当人にとって疑いない事実であっても、「円満を装ってでも」それこそリファレンス(紹介状)でもとりつけて「卒業」しての転職の方が、よっぽどその人にとって、「次がHAPPY」になるのになあ。
辞めるときこそ、自分が大人になって、ネガティブにみえないように転職してほしいものです。
体験談ですが、不肖の転職決意のきっかけも、すごーくネガティブなものでした。
でも、卒業した先輩諸氏のアドバイスを思い出し、努めて極めてポジティブな転職ストーリーにして「卒業」をしました。
みんな、暖かく送り出していただきました。ほんとに涙ものです。
転職を果たし、試用期間も終え、やっと居場所を確立したのちに、親しい順に、真実を打ち明けました。親友の一人は涙を浮かべて親身になって話を聞いてくれました。
ありがたいことです。。。
「ポジティブに辞める」人も、別の観点から同様に注意が必要です。
不満はなくとも、辞めることによって「残る人達」にはいろんなインパクトがあります。
切望していた就職先への成就、MBA、その他自分の思い描くキャリアパス上で是が非とも達成したい転職機会。・・・そうです、それを是非掴み取ってその道へ邁進していただきたい。
・・・ただ、「残る人達への配慮」の深さは、この狭い業界でその人への(ある意味)評価を確定させる事象でもあるのです。
ネガティブでないのであればなおさら、是非とも「心から祝福して送り出してあげたい」。
そういうコミュニケーションで最後を締めくくっていただきたいのです。
前職なんか、「出戻り」する人までいます。「やっぱりここが一番居心地いいや!」だそうです?!すごいです。そんな会社がこの世にいくつあるんでしょう??弊社だってまだまだかもしれません。でもそんな会社になりたいです(あ、私は出戻りはしません^^;)。
近日、弊社の採用セミナーの広告を(恐縮ですが)エントリとして投稿する予定です。
別に入社しなくてもいいんです。不肖業界のためにも、気持ちをシェアしたい方々、特にコンサルタントとして生業を確立したい方々には、お忙しい中とは存じますが、是非足を運んでいただければ幸いです。
拝