CSが高ければ単純に満足するという話ではない・・・
CSの高いコンサルタントは多数のお客様から引合いが来ます。が、大変悩ましい話ですが、CSが高いからそのコが満足しているかというと、そうでもないのでして・・・不肖の会社(もしかしたら業界全体なのかもしれませんが)における悩みを整理してみました。
とても高いVALUEを創出できるコンサルタント。
お客先では大絶賛。
クレームどころか誰一人も「?」を口にしない。
「凄い。いやー素晴らしい。本当に助かっています」
「他社では信じられないパフォーマンスです」
「当社の○○が絶賛するなんて今回が初めてといっていいくらいです」
「是非彼の望む取引条件で今後も継続を!」
・ ・・ん?待て待て。
「これからもずっと当プロジェクトに居て助けていただきたい」
あちゃー。
・・・これは実はとても微妙なコメント。
確かに、有能で使えるコンサルタント。
お客様の誰もがその価値を認め、プロジェクトの終わりまでいて欲しいに決まっている。
でも、あまりに長期間同じプロジェクト、同じようなミッションでは、正直飽きも来る。
ましてや少数精鋭をうたう弊社の場合、一人アサインプロジェクトもある。
孤独感だけではない。
評価者(上司)が同じプロジェクトにいない。
仲間もいないからクロスチェックもアップワードレビュー(多面的評価)もできない。
体調が悪いときバックアップしてくれる人もいない。だからそうそう休めもしない。
できたら気分一新できる、新しい案件に定期的に行きたい。
クライアントが変わる。
プロジェクトが変わる。
役割が大きく変わる。
仕事内容が違うカテゴリの業務内容に変わる。
そういう方向に志向するのが普通の反応。
そこを意識変えしてもらい、「特定のプロジェクトを始めから終わりまで、ライフサイクル一式、お付き合いする」ように納得してもらうことは可能なのか。
大変な決意、覚悟が要ります。
(私というよりそのコに求められるという話です)
私自身もそのようなケース、コンサルタントには最大の賞賛と深謝を送ります。
本当に有難い話です。
一方でお客様にもお願いしたい。
そのコの「コンサルタントライフの一定期間を消費させている」ことに最大の敬意を表していただきたい。
これが、いわゆる「リスペクト」というもので。
そう、本当のCSを表明していただくことだと思います。
どうかお願いします。お客様・・・