「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　斉藤さんというドラマを見ていますが、今週は生で見られず、録画してあったものを週末に見ました。
　観月ありささん主演の、いつも正論を言うことをモットーとしている、幼稚園児の息子をもつ斉藤さん。今週は、幼稚園のお母さんたちが、自分たちの子供を大事にするあまり、先生に不満をぶつけていました。
　先生は11年前に、夢を抱いて赴任。自分の教え子たちに、正しいことを正しいと教え、子供を冷静に暖かく客観視したままをお母さんに伝える。それを信条としていた先生ですが、お母さんたちから細かい指摘ばかり受けることで、いつしかお母さんが満足することばかりするようになっていきます。

　これって、今の社会を凝縮した内容ですよね。国会では、誰が賄賂をもらった、誰が事務所の経費計算を間違えたと、我々の税金を使ってまでするべき内容なのか？と、僕たちが考え込んでしまう議論をしている。
　また、問題の起きた省庁の大臣に、本質的な問題解決を求めず、ただ辞任だけを求めている。大臣の中には、それを知っているせいか、その場しのぎの言い訳に終始。
　マスコミは、問題を起こした企業の経営者と担当者を追い詰めることばかり。そして、食品問題を起こした（製品を出荷した）工場の存在する国を、国そのものを否定せんばかりの報道を続ける。これは報道番組にさえ視聴率があるかも知れませんが。
　一方その当事者たちは、その場を凌ぐことばかり考えて、本質的な問題解決をしようとしない。少なくとも、表に出てくるのはそう見える人たちばかり。

　「だよなぁ、まったく」と、人ごとでもない気がします。僕たちの仕事だって同じ。提携先を非難し、プロジェクトメンバーにだめ出しをし、プロジェクトの本質を見失ってしまう。そんなプロジェクトって、ごろごろあるのではないかな、と。

　なんだか週末なのに、週末モードになれない。明後日から、ちょっと重い出張があるからでしょうか。北京はまだ、少し寒いようです。