「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　昨日、FAJ東京フォーラム2007の実行委員ミーティングがありました。朝10時から集まっていただいた皆さまは、とてもファシリタティブです。お互いを気遣うのは勿論ですが、言うべきことはきちんと言う。これが大切ですね。お互いを気遣う、ということだけで終わってしまう人たちが多いように感じるので、「きちんと言う、伝える」がファシリテーションの神髄だ、と感じている今日この頃です。
　さて、そのメンバーで早めに切り上げて懇親会へ。（＾＾；　その時に、僕が現在読んでいる「モモ」という本のお話をしたところ、なんと１名の大先輩を含め、数名の方が読んだことがあることが分かりました。しかも、ここ数年の間、です。
　恐らく子供向けの本なのでしょうが、僕が読んだ感じでは「子供には分からないかな」と思います。ちょっと難しすぎるかな、と。むしろ、我々大人が読むべき本だと思います。特に僕のように、ビジネス書しか読んでいない大人。
　モモという小さな女の子の話です。最初の数十ページは、モモの元に相談に来た人たちの話だったので、「なぁんだ、そういう話か」と思っていたのですが、とんでもない。その後、話は様々な展開を見せてくれます。時間という魔物のような灰色の連中に毒されていく大人たち。まるで、今の自分のようです。「時間がない」という言葉を簡単に吐いてしまう自分のようです。時間がないと言っている自分が好き、みたいな。。。
　そして、その時間の無さを子供たちにも押しつけ始める。「将来、役に立つこと」と称して、子供たちの想像力の源を奪い取っていく。
　とても考えさせられる本です。自分で「時間が足りない」と思っていらっしゃる方。お子さんの「将来を一生懸命考えて」おられる方。ぜひ読んでみてください。