「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　最近、プロジェクトマネジメントもそうですし、コーチングを勉強する人が増えています。またそれ以外に、ファシリテーションなどの概念やスキルを身につけようとする人が多いですね。社会人大学に通う人も増えているようですし、勉強がブームになっているようです。
　僕が学生時代に考えていたのは、「社会人になれば、勉強しなくて済む」でした。（＾＾；　残念ながら、卒業後も勉強をしなくてはなりませんでしたが。
　当たり前といえば当たり前。小学校から学んで大学までの16年間で、その後の30年、40年を乗り切ろうなんて、そんな甘いわけがありません。
　仮に、エンジニアリングスキルなどの技術をハードスキルと呼ぶならば、最近勉強する人が増えている、コーチングやプロジェクトマネジメントなどはソフトスキルということになるのかも知れません。
　そのソフトスキルを勉強する、本当の理由は何なのでしょうか。プロジェクトをうまく管理したいからでしょうか？それとも、誰かのコーチングをしてあげたいからでしょうか？
　コーチングは、それ自体を生業とする方も多いですが、一方会社員でありながら勉強する人も多いのですね。

　最近僕が感じるのは、実はみんな自分のために勉強しているのではないか、ということです。それは、自分がプロジェクトを管理するためにとか、誰かのコーチングをするため、というのではなく、自分を管理するためであり、自分の心を、モチベーションを維持するためではないかな、ということです。
　僕自身、ファシリテーションに関わり始めて3年になりますが、このことでとても得ることが多かったように思います。では、ファシリテーターとして何かをしたか、というとそうでもない。確かに、社員や新卒のファシリテーション研修などはやりましたが、ファシリテーションそのものがプロジェクトの達成に役立ったかというと、ないわけではないが・・・という程度のような気がします。
　そういうことよりも、自分自身が辛いときに自分を維持するとか、自分の内面を鍛える意味であったりとか、またファシリテーションを通じて知り合った人たちとの交流であったり、その人たちを見ていて自分のモチベーションが上がるなどといった具合です。
　ビジネスは多様化してきている、とは言い尽くされてきたフレーズですが、その多様化に対応するためには、ハードスキルのみならず、精神面を含めたソフトスキルが必要になってきているのかも知れません。そしてそれを支えるために、自分の心を助けるために「勉強」を必要としてきているのかも知れませんね。
少し自分自身を分析してみて、そう感じました。