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企業のWeb担当者からWeb制作会社で働くウェブデザイナーに向けて、ウェブサイトに関わるインフラからCMS、今後の動向を含めて業界の裏事情や最新トレンドを書きます。

ソーシャルメディア VS SEO対策 その2

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前回の内容では、SEO対策にお金を払い続けている状況に風穴をあけるのはソーシャルメディアだ、と書きました。

賛否両論ある内容ではありましたが、米国の共同購入サービスGrouponなどでは既にtwitter経由でトラフィックを稼いでいます。

では、ソーシャルメディアでどうトラフィックを稼ぐのか?

そのロジックを少し掘り下げて分析してみます。
ショッピングサイトが一番わかりやすいと思いますので、事例を元に解説します。

数ヶ月前に、写真のiPadケースを購入しました。

購入経路は、twitter上でたまたま流れてきたリンクをクリックし、即購入に至りました。楽天やYahoo!ショッピングではなく、個人ECサイトでした。


ipadcase.jpgのサムネール画像


まず、通常のネットショップの典型的な購買活動を考えてみます。
ネットショッピングの場合、多くはこのパターンに当てはまると思います。


1. 買いたいものが決まっている(贈答品、衣類、食品等)

2. 検索エンジンで探す or 楽天などの大手ショッピングサイトで探す

3. 値段を比較し、信頼できる店かどうかをチェックして購入



次に、今回のiPadケース購入時の私の環境を分析してみます。


1. まだiPadが手元になかった(アメリカでは発売されていたが、日本はまだ未発売の時期)

2. しかし、近い将来買うだろうとは思っていた

3. 商品説明欄に日本未発売、残り在庫数わずか、と書かれていた

4. 私の信頼する方のRetweetにより表示された



あくまで今回の私のiPadケース購入は、私個人の行動に過ぎないかもしれませんが、
通常のネットショップの購買活動から大きく外れていることがわかります。


自分で検索していないし、値段の比較もしてません。


最も注目すべき点は、購入するという意志が事前になかったこと、さらに、情報が入ってきたルートが検索エンジンではなく、信頼する第3者からのRetweetだったこと、が大きく異なる点です。


これは、日常生活でもよくある光景だと思います。
知人の誰々さんがこの商品良いよ!という会話と同じです。本当は買う気もなかったけれど、あの人が良いと言うなら買ってみよう、と。口コミですね。

あるいは、雑誌をパラパラめくりながら、この商品良い!買おう!という感覚に近いのかもしれません。

ソーシャルメディア(今回はtwitter)を通じて、自然に入ってきた情報が購買意欲を刺激し、購買に繋がったという事例です。


実際にはRetweetですので、この商品が良いよ!と言われたわけではありません。
しかしながら、信頼する第3者がRetweetした情報は、無意識な安心感を生んだことは間違いないです。
この人がRetweetする商品なら大丈夫だろう、と。実際にRetweetした人はそんな意識はないのですが。


これをネットショップ側が意図的に購買活動を生む仕掛けを作り出すのは難しいと思いますが、この仕組みを一つ一つ紐解いていくと、そこには可能性があるはずです。

お金を使って解決するか、知恵を絞ってトラフィックを稼ぐか。

まずはソーシャルメディアと向き合って、その可能性を実感することをおすすめします。





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