自分史は「こころの財産」を活用するためのツール
「ほぼ日刊イトイ新聞」の昨日の「今日のダーリン」のコーナーに、
「こころの財産」という文章が載っていて、
とても共感できる内容でした。
一部を引用します。
数少ない輝ける栄光の思い出も、
賞状やトロフィーも、もちろん「こころの財産」だけど、
しょうもない経験や、貧相な記憶も、
それは財産にカウントされていいものなのだ。
だって、他の誰も持っていないものなのだから、
ぼくという人間のこころをつくっている材料なのだから。
いや、あえてもっと言えば、
ぼくのしてきた小人物らしい悪事や、手を汚したこと、
他人に見せられない恥ずかしい感情やふるまいも、
すべてが、いまのじぶんの「こころの財産」なのだ。記憶のすべては、懐かしさのコーティングをされて、
いまのじぶんの「こころの財産」になっています。
人間のこころって、まぁ、ほんとにグロテスクでもあり、
ものすごく色とりどりなものだと思います。
いい思い出だけでなく、小さいことやしょうもないことなども含めた
自分が今まで経験してきたことすべての記憶が、
「こころの財産」であるというのは、その通りだと思います。
ただ、せっかくの「こころの財産」を、
自分の糧として活かせていない人が多いように感じます。
「こころの財産」を活用するためのツールが「自分史」です。
自分史をまとめて、自分の過去を振り返り、記憶を見直すことで
自分が本当にやりたいことや、目標、生きがいを見つけたり、
自分に自信が持てるようになり、自尊心が高まったり、
自分の核や原点をつかんで、それを仕事に活かしたり、
自分が経験してきたエピソードやストーリーを発信したり、
家族や仲間とのコミュニケーションを深めたり、
「こころの財産」をいろいろ活用することができます。
ぜひ「こころの財産」を活かして、
よりよく楽しく生きるためのツールとして
自分史を活用していただけたらと思います。