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ダイソーの矢野社長はポジティブ思考の人

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100円均一ショップで有名なダイソーの矢野博丈社長のネガティブ発言をまとめた記事がネット上で話題になっていました。

ネガティブすぎて逆に凄いダイソー社長の発言

「私はインターネットも分からないし、時代遅れな人間ですから」とか「お客様はよう分からん」「6年ぐらい前まで「ダイソーはつぶれる」という確信を持っていました」など、たしかに発言はネガティブに見えますが、インタビュー記事や講演録などを読んでみると、矢野さんの考え方自体はネガティブではないように思います。自分のことをよく知り、現状をきちんととらえ、行動を起こし努力することによって苦難を乗り越えているわけですから、いわゆる成功者の王道を行っているように見えます。単に、正直さ、謙虚さ、感謝、努力という当たり前の価値を強く意識されているということではないでしょうか。

私が考える、本当のネガティブ思考の人というのは、物事の悪い面ばかり見て、問題はすべて周りや環境のせいにして、悩んだり批判ばかりして、自分では何も行動を起こさないような人です。

それに対して、ポジティブ思考の人というのは、単に楽観的なことばかり考えるということではなく、現状をありのままにとらえた上で、自分をよく知り、自分にできることは何かを考え、常に行動を起こしていくような人です。

矢野社長の講演録から一部引用します。

当時も、いろんなところで百均の店はあったが、売上げだけは一番になろうと妻と一生懸命働いた。「年商1億を目指そう」を合言葉に、身近な目標を設定したのが良かった。

ある結婚式に参加したとき、京都のお坊さんが祝いの言葉で「艱難辛苦(かんなんしんく)は、仏様がいい夫婦、いい人生を歩むために与えるもの。人生というものは、ムダなものはない。感謝して、2人で力を合わせて乗り越えていいご夫婦に」と言っていた。

それまで私は、ムダな人生しか歩いていないと思っていた。運命の女神を憎んでさえいた。しかし、自分の人生はムダではなく、ここに導かれていた。いろんな苦労は、多くのハードルを与えてくれて私を鍛えていたんだと思ったとき、運が悪いと思っていたのが、本当は運が良かったのかなと思えるようになった。
『「運も実力もなかったおかげ」100円SHOPダイソー 矢野博文社長講演』より

この内容からも、矢野社長はポジティブ思考の人と言えるのではないかと思います。うわべの発言内容だけにだまされてはいけません(笑)。

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