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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

早くも満員御礼 第2回CMSビズ

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第2回CMSビズが、8月26日に九段下の株式会社キャッチボール・トゥエンティワン・インターネット・コンサルティングで開催されました。今回は約60名の申込がありました。約3分の2が第1回からの参加者、3分の1が今回初めての参加者でした。ほとんどの方は、レクチャー後の懇親会に参加されたようです。

今回のテーマは「イントラネットにおけるCMSの活用」でした。CMSと言うと社外向けWebサイトのためのツールのイメージがあるかもしれませんが、社内でグループウェアや業務システムの基盤として使うことができます。CMSをベースにすることで、ユーザ登録やアクセス権設定などの共通部分をその都度開発する必要がなくなります。カレンダーなどの一般的な機能はCMSに用意されている部品を利用して、特定業務の機能だけを新規開発すれば、開発効率が上がります。

今回、私は「PHP開発フレームワークにも使えるオープンソースCRMパッケージ SugarCRM(シュガーシーアールエム)」と題して、プレゼンテーションさせていただきました。プレゼンする前は、「CMSのイベントでCRMの話を聞きたい人がいるのだろうか」と不安がありました。うれしいことに興味を持っていただけた方がいて、懇親会の時間にワインを片手にパソコンで動いている様子を実際に見ていただきました。

SugarCRMはその名の通り完結したCRMパッケージなのですが、実はLAMP上で動くPHP開発フレームワークと考えることができます。CRM以外の一般的な業務アプリケーションを、モジュールビルダーを使って自由に作ることができます。さらに高度なカスタマイズをしたいのであれば、生成されたPHPのソースを自分で変更してもかまいません。

私はVantiveから始まって、CRMシステムを10年以上にわたってお客様に導入してきました。その中で感じたのは、米国と違って日本ではCRM業務パッケージをそのまま使うことはほとんどない、ということです。日本の場合は現場のユーザの力が良くも悪くも強いので、標準機能のまま使ってもらうことは難しいです。結局、カスタマイズが必須となります。それなら、日本で必要なのは完結した業務パッケージではなく、各社固有のアプリケーションを楽に効率的に作ることができるフレームワークではないかという結論に至りました。SugarCRMを開発フレームワークとして利用する使い方を、今後も提案していきたいと考えます。

レクチャーの後の懇親会は、キャッチボール21の同じセミナールームが会場でした。CMS night時代からの伝統(?)で懇親会はたいへん盛り上がり、今回も予定の時間をはるかに超えてしまいました。

セミナーだけならまだしも、60人のパーティーをオフィスでやるためには、いろいろ手間がかかります。キャッチボール21の社員の方は、事前の準備から後片付けまでたいへんだったと思います。終了後は1階のエレベータホールからビルの時間外出口まで社員を配置して、わざわざ案内までしていただきました。竹内社長と社員の方のホスピタリティーには、いつも頭が下がります。このような社風が、きっと本業でも現れているのではないかと思います。

少々心配なことは、2回目で早くも部屋の限界に達してしまったことです。次回は申込多数でお断りする可能性があります。第3回の告知をこっそりしておきます。10月22日です。

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