オルタナティブ・ブログ > てくてくテクネコ >

顧客サービスとITのおいしい関係を考える

Chrome OSはペーパーレスを突き進むのか

»

新しいモノ好きのIT業界関係者の間で注目されているChrome OSについて、Publickeyのサイトに新野さんの予想記事がアップされました。

Chrome OSはLinuxカーネルを採用し、シェルとしてWebブラウザのChromeを実装すると予想されます。それ以外のコマンドラインやファイル操作などのローカルアプリケーションは一切持ちません。非常に軽いOSなので数秒で起動します。

現実的で堅めの予想だと思います。仮にこのようなLinuxベースのChromeブラウザ専用OSだったとして、気になることがあります。

それは、プリンターをどうするのかです。

例えば、ネットで見つけたセミナーや展示会に申し込むことを考えてみましょう。セミナーや展示会の専用サイトで申し込むと、参加証がメールで送られてきて、当日はこれをプリントして持参するようになっているのが普通です。会場までの電車の乗り換えや付近の地図をプリントして持って行きたい場合もあるでしょう。

このような時に、パソコンがWindowsで動いているのであれば、ブラウザがChromeであってもプリントの問題はありません。(ブラウザによってプリントがズレたりすることはありますが)

しかし、Windows抜きでChrome OSが動いているパソコンでは、Windows用のプリンタードライバは使えないと思われます。Googleはこれをどう解決するのでしょうか。「Chrome OSでプリントなんかするな」という回答だったりすると、Googleらしいと思うのですが。

プリンターのサポートはLinuxでも不得意なところです。プリンターは種類が多く、モデルチェンジも頻繁です。プリンターメーカーは、まず新旧のWindows対応が最優先、次いでMac OSのサポートまでで手一杯です。有志で開発しようとしても、ドライバーの仕様を公開しているメーカーは少ないです。

ネットブックはマニアの2台目から、初心者の1台目に買い手が移りつつありますが、Chrome OSネットブック1台だけで済ませるのは難しそうです。長期的にはどうなるかわからないとしても、当分はWindowsパソコンを手放せないと考えます。

実際に動くモノがリリースされるまで、あれこれ想像してみるのは楽しいです。

Comment(5)