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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

必要なのは雇用なのか

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5月1日のNHKの夜9時のニュースで、気になったことがありました。

総務省発表の3月の完全失業率のニュースに続いて、厚生労働省の調査で、契約の打ち切りなどによって6月末までに仕事を失う非正規雇用の労働者が、約20万7,000人になることに触れました。

この後は、取材した事例です。いつものごとく、急に契約を切られて困っている人の話になると思って見ていたら、今回は違いました。都内で自転車便の会社を起業した人の話でした。この人は自転車便の会社で働いていた元非正社員です。営業所のリーダーを任されるくらいの実力がありましたが、急に契約を切られたそうです。同じ仲間と集まって、自分たちで自転車便を起業しました。

取材は店のドアに社名のシールを貼る開店の日から始まって、なんとか注文を取ろうして始めた飛び込み営業に同行、ようやく1,000円を売りあげるところまで追いかけていました。少なくとも数日かけて取材していたと思われます。

契約を切られて困っている絵は、ニュースの価値がなくなったのでしょうか。これからは企業に雇われることを期待しないで自分でなんとかしよう、というメッセージなのかもしれません。

政府の雇用対策は、企業に補助金を出して従業員を解雇させないことが中心のように見えます。マイクロビジネスで起業する個人に対する支援があってもいいのではと考えます。

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