会社を越えてファイルを共有する(1)
本の原稿執筆からシステム構築のプロジェクトまで、複数の人でファイルを交換・共有しながら作業を進めていくことがあります。関係者全員が同じ会社であれば、社内のサーバーに共有フォルダを作ってそこにファイルを置けばいいのですが、チームが複数の会社のメンバーで構成されている場合は、社外の人間に社内ネットワークへのアクセスを許可するとなると少々面倒です。
だからと言って、ファイルをメールでやり取りすると、大きな添付ファイルがメールサーバーのメールサイズの上限に引っかかることがあります。このような時は「宅ふぁいる便」のようなサービスを利用する方法がありますが、たくさんのメールがやり取りされることで、どれが最新版なのかわからなくなる問題が出てきます。やはり、共有フォルダ形式のファイル管理が望ましいでしょう。
ちょっとしたファイル共有から大規模・長期間のプロジェクトまで、会社を越えてファイルを共有するサービスについてご紹介します。
リコー quanp
専用ソフト「quanp.on」を使って、ドラッグ&ドロップを主体にした直感的な操作でファイルをアップロードできます。共有エリアを設定することにより、招待したメンバーとの間でファイルを共有することが可能です。
どちらかと言えば個人向けのサービスですが、専用ソフトとquanp のユーザID が必要になるため、一般的なサービスよりセキュリティーは高いと言えます。
無料版と有料版があります。
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ジャストシステム InternetDisk ASP
InternetDiskはファイル共有サービスの老舗です。一太郎を買うと無料で使えたりするので、利用した経験がある人は多いでしょう。InternetDisk ASPは法人向けのサービスです。
メンバーにアカウントを発行して、「Read/Write」「Read Only」「Blind Read」などのアクセス権を設定できます。オプションで「ウイルスチェック」などを利用できます。
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次回は、グループウェア機能があるファイル共有サービスをご紹介します。