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取ってつけたデザインで差別化

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パナソニックのレッツノートと言えば、電池が長持ちする小型軽量のモバイルパソコンの代名詞となっています。このレッツノートにFシリーズが追加されました。

Fシリーズは、ワイド液晶の社内向けモバイルパソコンです。約1.62kgの重量ですから、社外で持ち歩くには不向きです。営業などのモバイルユーザが愛機として持ち歩くような機種ではありません。その代わり、Fシリーズには他シリーズにはない大きな特長があります。

それは、取っ手(キャリングハンドル)が付いていることです。

ノートパソコンを持って、オフィスの自分の席と会議室を往復する使い方は多いのではと思います。皆様は、このような場合、パソコンをどうやって持って移動しているでしょうか。

移動の時は、パソコンだけでなく、資料の束や、時にはペットボトルやコーヒーカップまで持って行くことでしょう。途中でドアの開閉やエレベータのボタンを押すことを考えると、瞬間的とは言え、全部の荷物を片手で持つ必要があります。

この時に手が滑って、真四角でツルツルしたノートパソコンを落して大惨事、というのはありがちな話です。こうならないように、私は、いつもノベルティでもらった小さな布製のトートバックに、パソコンその他を入れて移動しています。パソコンを落とさないようにできるのはいいのですが、今ひとつかっこよくないと思っていました。持ちにくいからハンドルを付けたらどうかと、メーカーさん(パナソニックさんではありませんが)に、提案したこともあります。

今回のFシリーズにハンドルが付いたことで、パソコンをそのまま持って歩いても落としにくくなりました。移動の度にトートバックに出し入れする手間もかからず、使いやすさのための、画期的なデザインです。

と言っても、ハンドルは新発明ではありません。ノートパソコンがラップトップパソコンと呼ばれていた頃は、ハンドルが付いているのが普通でした。同じパナソニックでもハードな用途向けのタフブックでは、以前からハンドルが付いていました。他社のパソコンも含め、社内モバイル用の機種で、今までなぜハンドルがなかったのか、不思議に思うくらいです。

成熟して他社との差別化がしにくいと言われるノートパソコンですが、差別化のヒントは意外に身近な所にあるのではないでしょうか。

あなたの会社の製品やサービスも簡単なことで差別化ができるかもしれません。一度考えてみてはいかがでしょうか。

ハンドル」があれば大画面も携帯できるっ─Let'snote F8

余談ですが、

ノートパソコンのデザインで、もう一つ、私が1996年から提案していることがあります。それは、使わない時に、立てた状態で充電ができるデザインです。

ストレート型の携帯電話の時代は、充電器に立てて充電するデザインが普通でした。これのパソコン版です。これなら、パソコンを使わないときに机を広く使えます。最近はパソコン背面の端子はUSBとVGAくらいあればいいので、このデザインでも作りやすいのではないでしょうか。パソコンを使う時に充電器がそのままポートリプリケーターになるのもおもしろそうです。アイデア料は要りませんので、どこかのメーカーさん、出してください。

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コメント

元をただせば、ということだと、IBMのThinkPadの一つのルーツなのが1989年に発売になったIBM PS/2 Model P70。一般にはあまり知られていませんが、ブリーフケースを開けるとキーボードが出てきて、中にディスプレイが入っていたもので、ポータブルPCの一つでしたが、デザインがブリーフケースみたいな感じなので、当然キャリングハンドルが付いてました。開発部門から借りて、しばらくDOS/Vで無理やり日本語を使っていたこともありましたね。
その後ThinkPadになるとキャリングハンドルが無くなって単なる「板」(笑)になってしまいましたが、キャリングハンドルがほしいよなぁとずっと思ってました。その意味では、PanasonicのTOUGHBOOKが出たときには何で一般に売ってくれないんだと思いましたが、値段とSPECの兼ね合いで、こりゃ手を出しにくいなぁと思っていたものです。

ハンドルを付けるのはタイプライターのデザインから来ているのでしょうか。
さらに元をただせば(?)、IBM XT互換機のCompaq Portableにもハンドルがついているようです。ほとんどミニタワーのケースに取っ手がついている感じですけど。(笑)
http://oldcomputers.net/compaqi.html

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