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Xbox 360は自分でゲームを作れます

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1980年代のパソコンがマニアの玩具だった頃は、パソコンを使うためにBASIC言語の知識が必須でした。ASCII(今のasciiではなくパソコン専門誌の大文字の方)には毎号必ずBASICやマシン語のリストが掲載されていました。ダウンロードのようなプログラムを配布する手段がなかったので(パソコン通信が普及したのは80年代後半)、リストを見ながら自分で打ち込みをするのが普通でした。苦労して入力したゲームで遊んでいる途中で、入力間違いのエラーにぶつかって中断してしまったりすると悲しいものがありました。正しいリストと見比べながら間違いを探して直していくうちに、嫌でもプログラミングを覚えることができました。

自分でプログラムを作る目的として、一番人気があったのはやはりゲームでした。私も同人ソフトのハシリのようなものを作って、売ってみたことがあります。

今ではゲームのプログラムも大規模で複雑になって、個人の趣味で作るのは難しくなりました。ゲームで遊ぶときも、パソコンではなくWiiやPS等の家庭用ゲーム機で遊ぶのが普通だと思います。

マイクロソフトのXbox 360は海外では人気があるものの、日本ではWiiやPS3に押されていました。ところが、8月にバンダイナムコゲームズから発売された「テイルズ オブ ヴェスペリア」が人気で、Xbox 360本体が一部で品切れになっているようです。

WiiやPS3と違い、Xbox 360は個人でもゲームを作ることができることをご存知でしょうか。

マイクロソフトはXNAという名前でXbox 360のゲーム開発に必要なプログラミングツールを提供しています。XNAには情報提供などの開発支援や、ゲームで遊ぶプレイヤーも含めたゲームコミュニティも含まれます。

開発はWindows PC上でVisual C#を使って作ります。開発ソフトを買わなくても済むように、Visual C# 2005 Expressが無償で提供されています。マイクロソフトのC#と言えば業務用として定番ですから、よく知っている人も多いと思います。市販の参考書籍もたくさん出ています。

最初に必要なことは、Xbox 360とWindows PCを用意して、Visual C# 2005 Expressをインストールすることです。開発はPC上で行います。PC上のXbox 360エミュレータで、実際に動かして遊ぶこともできます。開発環境に定評のあるマイクロソフトだけあって、ゲーム開発に必要な機能が豊富に用意されています。デモを見た感じでは、C#の知識があればネットワーク対戦型のゲームを作ることも難しくないように思われました。開発したゲームは、無料で配布したり、販売したりして、他のPCで遊ぶことができます。

完成したゲームをXbox 360上で実際に動かすためには、XNA クリエーターズ クラブのメンバーシップ(有料:4,800円/4ヶ月、9,800円/12ヶ月)が必要です。完全無償ではないのが少し残念ですが、このくらいの金額なら趣味の範囲と言えるでしょう。

現時点では、開発したゲームを他のXbox 360で遊ぶ場合も、遊ぶ側のXbox 360に有料のメンバーシップが必要です。市販のゲームのようにパッケージを買ってきてDVDを入れるだけのお手軽さはありません。Xbox 360に限らず家庭用ゲーム機で商品としてゲームを開発する際は、高額のライセンス料を支払うのが普通です。また、家庭用ゲーム機では暴力表現などのコントロールも必要です。なんでも自由にするわけにはいかないのでしょう。

マイクロソフトでは、将来はネットワークでダウンロード販売できるような方向を考えているようです。まずは、Xbox 360で個人がゲームを作れる環境を用意した点を高く評価したいと思います。

マイクロソフトでは定期的にゲームコンテストを開催しています。趣味のゲームプログラミングで腕試しはいかがでしょうか。

このエントリはジャストシステムのxfy Blog Editorで書いています。

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赤坂 玲音


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