オルタナティブ・ブログ > てくてくテクネコ >

顧客サービスとITのおいしい関係を考える

日本の家電メーカーの意地を見せて欲しい

»

米国ではiPhoneの熱狂的な発売開始から少し落ち着いて、賛否両論のレビューが出そろったようです。

すでにiPhoneを日本に持ち込んだ方もいるようです。電話機ということで、なんでもAT&Tと最低2年の契約をして"アクティベート"しないと、何の役にも立たないそうです。しかもAT&Tとの契約するために、請求書の住所が米国にあるクレジットカードとソーシャルセキュリティナンバーが必要のようです。一発受け狙いの米国土産にするには、ハードルが高い代物ですね。出張のお土産はリージョン1のDVDプレーヤあたりにしておいた方が良さそうです。

iPhoneは全面タッチパネルのユーザインタフェースが注目されていますが、これはアップルが最初ではありません。

今のソフトバンクモバイルの前身のボーダフォンの、そのまた前身の東京デジタルフォンで、1997年頃(?)にDP211という携帯電話がありました。最近主流の折りたたみ型ではなく、ストレート型のデザインでした。開発元はパイオニアです。

この機種の最大の特徴は、全面サイズの大きな液晶と、タッチパネルによる操作でした。画面をタッチすることで全て操作するようになっていて、数字キーなどのボタンはありませんでした。まだカラー液晶の携帯が出る前ということで、モノクロ液晶でしたが、かなり個性的でインパクトがありました。

しかも、パイオニアのカーオーディオのコントローラにもなるというスグレモノでした。カーオーディオの1DINサイズのコンソールにぴったり入るデザインだったと記憶しています。

このデザインは3機種続きましたが、残念ながら人気が出るということもなく終わりました。操作感にもたつきがあったことや、当時はEメールやWebブラウズのように大画面が必要な用途がなかったことが原因のようです。その後、パイオニアは携帯電話事業から撤退してしまいました。

今回、写真をご紹介したいと思いましたが、東京デジタルフォンはすでになく、パイオニアのWebサイトでも見つけることができませんでした。非公式サイトにいくつかあるです。興味のある方は探してみてください。

パイオニアの本業はオーディオメーカーです。もう少し頑張っていれば、iPhoneのような携帯電話を出したのは、パイオニアだったかもしれません。
最近は日本の家電メーカーに、独創的な商品がないように思われます。
採算性が最優先なのかもしれませんが、ウォークマンのような日本発の画期的な家電製品を見てみたいものです。

Comment(2)