ワイヤレス電話機が嫌いってやっぱり変なんだろうなぁ…
20数年来使ってきた固定電話回線用の電話機が先日壊れた。確かにここ1年ほど、妙に雑音が増えたなとは思っていたのだけれど、遂にウンともスンとも言わなくなった次第。
ナショナル製で、確か商品名は「デザインホン」だったと思う。受話器本体だけで完結した構造を採用し、通話という機能に徹したシンプルさが好きだった。長年の酷使にも耐えて本当によく頑張ってくれた。どうもありがとう。
さて、うちでの固定電話回線はその使用目的のほぼ9割以上がADSL接続。しかし、だからといって固定電話回線で通話できないのも不便なので、新たに替わりとなる電話機を探すことにした。
ただ、ワイヤレス電話機はどうも好きになれない。充電しなければ使えない面倒さに加えて、家の中でまで電波発信機を頭にくっつけなければならないのが生理的にダメなのだ(実は携帯電話もできれば使いたくない…)。通話機能だけを搭載した有線電話機、それもできれば、これまでと同じように受話器だけで動作するタイプを想定してネット検索してみた。
しかし驚いたことに、固定電話回線向け電話機からワイヤレス機を除外すると、ほとんど種類が無い。デザインもおざなりで、本当に売るつもりがあるのだろうかといった感じ。もはや一般家庭でワイヤレスじゃない電話機なんて、ほとんど誰も使わなくなったということなのかもしれない。
その後、秋葉原へも出向いてみたが、もはやあの街では携帯以外の電話機を扱っている店舗を見つけるほうが難しいという現状を確認することになってしまった。
結局、受話器本体だけで電話機として機能する有線モデルを現行品で見つけるのは難しいということがわかったので、とりあえず受話器と本体の2ピース構造で一番シンプルなタイプの中から、受話器を耳にあてて一番しっくりきたパイオニア製の「TF-08」を購入。
ちなみに、電話機能しか搭載していない電話機のことを電機店などでは「簡易電話機」と呼ぶらしい。
それにしても、自分はどうも世間の嗜好からずれていることが往々にして多いのだけれど、電話機についてもまさに浦島太郎な気分を味わってしまったなぁ…。