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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

プログラミングをしようと思った理由。

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若手向けのキャリア研修をしたときのこと。

一人がこんな話をしていました。

「ピアノ、ずっと習っていたんで、プログラマーになった」

・・・ん?

「風が吹いたから桶屋が儲かった」という感じの唐突さ。

詳しく聴いてみると、

「ピアノ、ずっとやっていたんだけど、ピアノの何が好きなのかなぁと思ったら、譜面通りに音を再現してくことであって、音楽性というよりも、譜面通りってところに惹かれていたことに気づいた。

譜面通りってことは、設計通りにコーディングする、というのと通じるものがあるなぁー、きっと好きだろうなぁーと思って、プログラミングの世界にやってきた」

そんなニュアンスの話をしていました。

面白い!

そういう考え方があるのか、と目からうろこで。

「ピアノが好き」→「だから音楽の道に進もう」と考えることが多そうに思いますが、
「ピアノが好きだけど、ピアノの何が好きなんだろう?」を掘り下げて、譜面通りに弾くこと→だったら、「決まった通りに再現すること」に関連する仕事ってなに?と考えたという話で、
その思考プロセスがキャリア開発の視点からすると、とても興味深いのです。


キャリアの広がりというのは、案外、こんな思考から生まれてくるのかもしれません。

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絶版みたいですが、金井先生のこの本、「好きなことを仕事にするのはよいか悪いか」というコーナーもあった気がします。

若手向けキャリア本です。

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