結婚する前はあんなに話したかったのに、結婚すると「聴いているフリ」をするのはなぜだろう?(笑
恋愛と結婚は、必ずしも結びつかず、恋愛は恋愛で終わってしまうケースもありますが、まあ、なんとか結婚まで漕ぎつけようと思えば、まずは、恋愛があるわけですね。
恋愛は、古くから、「変しい変しいあのお方」と言われるように、ウソです、「恋しい恋しい」と書くように、恋焦がれてみたりして、何とか相手に触れたい。触れられないなら、せめて顔を見たい。でもできれば、会話したい。
話したい!
あ、そうだ。電話でもいい、声を聴きたい!
叶うなら、やはり逢って話したい‼ ・・・・なんてことで、シンデレラエクスプレス(古いな)なんてものも流行ったりするわけです。
話したい、話したい。
声聴きたい・・・。
そうやってやっとの想いで結婚したものの、なぜか、夫婦になると、「会話」の優先度、ぐーんと下がりますね。
コミュニケーション関連の研修には、必ず「傾聴」「共感」という話が出てきて、ロールプレイなどで演習もします。ふりかえりで「ああ、ちゃんと聴けた」とか「共感がうまくできなかった」とかいろんな声が挙がるわけですが、その流れで必ずと言っていいほど男性が口にするのは、「これ、仕事場じゃなくて、嫁に使えそう」「まずは、奥さんにこれを使わなければ」「妻にいつも叱られるんですよね、聴いてないって」・・・という「夫婦でも使えるぞ」問題です。
あんなに恋焦がれたのに、結婚すると、「聴いているフリ」になっちゃうんですよね。
いつも、面白いなぁ、と思いながら、こういう反省を聴いています。
反省した方の一部は、自宅に帰ってさっそく試してみます。
普段は、スポーツニュース見たり、スマホいじったりして、妻の話なんか空返事しているのに、
研修で反省した流れで、実践してみるわけです。
手を止めて、妻のほうに身体も向け、「ふむふむ」「なるほど」と受容的に聴く・・・。
3分もしない内に、こう言われます。
「あなた、何か悪いことでもしたの?」
「あなた、何か隠していることあるんじゃないの?」
・・・・アワアワアワアワワワワワ。
妻の勘は鋭い。異変に気付く。
この時、「あ、えっとぉー、研修で習って、それで実践してみようかなと・・・ぶつぶつ」と言い訳すると、
「ふーん、なるほどね」
となり、場合によっては、
「どんな研修なの?教えて!」
となり、そこから夫婦の会話が盛り上がる、ということもあるようです。
これまで何百人何千人という男性が、似たようなことをおっしゃるので、日本の夫婦の典型は、まあだいたいそんな感じなのでしょう。ふふふ。
なにはともあれ、世の「夫」な皆様、頑張ってください!