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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「スキルを使うだけでもいいんだよ」と言われて気が楽になった・・そうです

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数社の新入社員研修を担当中です。

教室に拙著を置いておいたところ、何人かの方が研修の合間にご覧になり、研修内容に関係しそうな箇所は読んで参考にもしてくださったようです。

GW前に「持ち帰ってもいいですよ」とお伝えしたら、お一人が持ち帰り、ほぼ通読してこられた模様。

「面白かったです。役立つし、今すぐ使ってみようと思えるものもありました」

・・という感想を頂きました。ありがたや。

そして、

「コミュニケーションは、”スキル”を遣えばいいんだ、ということを書いていらっしゃるじゃないですか。私は少し苦手意識があったのですが、”スキル”でいいんだ、と言われたら、ものすごく気が楽になりました。それだけでずいぶん楽な気持ちになれました」

と続けられました。

ああ、嬉しい。

長年言い続けていることです。

スキルでいいんです。

(心底「社交的になれる」キャラクタならそれでよし、生まれついての善人なら「いいひと」として生きていくこともできる。でも、誰もがそうはなれない。なれないとコミュニケーションもダメなの?というと「スキルを使う」という手があるよ、というのが私の主張です)


そんなの「かりそめだ」とか
「メッキだ」とか
批判は多々あるでしょうが、
私は、「スキルから入る」でいいと思っています。

その上で、「いい人」になれたらそれでよし、
最後まで「いい人」になれなくても、スキルを使っていると他者からは「いい人」に見えるのだから、それはそれでよし。

その程度に考えてみるのも手だと思います。

私は、へそもまがっているし、腹黒し、いい人でもないので、「スキルを使う」という方法をアメリカで受けたトレーニングで知った時、救われた気分になりました。

新入社員研修はまだまだ続きますが、これから50年も働くであろう彼ら・彼女らの将来に幸多かれ、と願いながら、日々を過ごしています。

もちろん、私もまだまだ負けてはいられません。

頑張りますよっと。


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