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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

お客様に認められた時ってやはりとても嬉しいものではないだろうか。

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人間には承認欲求があります。承認は、上司や同僚など社内の誰かにされるともうれしいものです。しかし、もっと嬉しいのは、顧客からの承認ではないでしょうか?

自分の仕事が「この方(この組織)を喜ばせている」「この方(この組織)のお役に立てた」ということがわかると、社内の誰かからほめられたり、認められたりするより何十倍も喜びにつながるような気がします。

最近耳にした話です。

あるコンサル案件に従事していた男性。成果として十分に出せなかった、自分では満足いく出来ではなかったと反省しきりだったそうです。もちろん、全力で頑張ったつもりはあったけれど、それは、プロセスの話で、アウトプットとしてはもっとなんとかできたのではないかと落ち込んでいたそうです。

そんな最中に自分の結婚式があり、披露宴の場で、このコンサル案件で関わった顧客の、それもとても偉い方からの祝電が読み上げられるというサプライズがあったそうです。

その祝電では、
「●●さんが非常に頑張ってやってくれた、仕事の姿勢がよい」といったことが書かれていたということ。

自分ではもっといい成果が出せたはずと反省していたのに、顧客のその偉い方(役員?)から直々に祝電を、しかも、「仕事の仕方」「仕事の姿勢」といった部分を褒めてくださるようなメッセージをいただいて感激したと言います。

聴けば、この顧客は、彼が結婚すると耳にし、彼の上司に連絡を取り、「祝電を送りたいので、披露宴会場の住所や時間や会場名など教えてほしい」とおっしゃって、当日こっそり電報を送ってくださったとのこと。

顧客のこの偉い方(←変な表現ですが)がご自分からあれこれ動いてくださったということもすごいことですが、そういう労力を惜しまず動いてあげたくなるような彼だったのでしょう。

深イイ話です。

何年か前のことのようですが、最近は「個人情報が…」と言って、こういう風に式場を聞き出すなんてこともなかなかできなくなってきているかも知れませんね。

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