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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

続:奇病のデパート ~口が痛い(涙)~

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本日(4/28)から全社休業のため、9連休です。

こういう時しかできないと思い、口腔外科の後遺症対策で病院に行って参りました。これまでの経緯をご存じの方はそうそういらっしゃらないと思うので、過去の話は、こちら。

自称「奇病のデパート」

いまだ、痺れと麻痺と引き連れが残り、日常生活には影響ないものの、やはり、小さな不快感、違和感があって、口の中の「筋」(小帯いうそうです)をレーザーメスで切り、引き攣れ感をなくそうというもの。

医師は「麻酔なし」でやろうとするので、「それは困る。痛いもんは、痛い」と抵抗し、麻酔注射を打ってもらって、唇の感覚がなくなり、下唇がびろ~ん、というムードになった段階で、やおらレーザーメスでジー。肉の焦げる臭いがして、数分で終わり。

事前に「ここの部分がひきつれている」とさんざん確認。そして、数時間後、麻酔が取れたころ、そっと舌でその箇所を触ってみると、

「あーーーーー、全然場所が違うっ!」


土曜日ですが、外来はまだ空いている気がしたので、TELすると、果たして執刀医が。

「どうしました?」
「切ったところが私の思っていた場所と全然違うんです」
「ボクも確認しましたからね、違ってはいませんよ」
「でも、ここは関係ない場所だと思うんです」
「自分が感じるのとボクが確認した箇所と違うこともありますからね」
「一番動かない原因となっている筋はまだそのままです」
「ここから来ている、という場所を特定して切ったので、大丈夫です」
「はぁ」
「それに、これで終わりではありませんから。またちょっとずつ切っていけばいいわけだし」
「はぁ」
「次の時もまたちょっと切りましょう」
「はぁ」

・・・・・

傷心のまま、TELを切り、残るは、「麻酔切れ後の痛み」・・・。

私としては、「ここを切ってほしい」という個所があったわけですが、医師は、違う場所を切り、しかも、それで「合っている」と言う。
その場所は、何も問題がない、引き攣れてもいない場所で、切っても切らなくても構わないはずと私は思う。

こーゆう時、医師の言うことのほうが強い。なぜならば、プロだから。
こちとら、素人なので、「そこに起因して、他の場所も攣れているんです」と言われたら、ぐーのねも出ない。

・・・・

果たして、ミスなのか、正しかったのか。真相はわかりません。だから、私が医師を信じるかどうかだけの話です。


それで思ったのですよね。

専門性が高い職業ほど、その専門性を極めておかねばならないし、知識もスキルもうんと高いものでなければならない。
客は、素人で、専門家の言うことを信じるしかすべがない。

だから、高い専門性に加え、「人をだまさない」といった強い倫理観も必要だ。誤魔化さないという誠実さも。

素人は、相手の倫理観と専門性と誠実さを信じることでしか客になれない。

だから、サービス提供側は、自分の専門性と倫理観と誠実さについて、堂々と胸を張れる状態にしておかねばならない、のだと。

これは私の仕事だって同じです。

それにしても、口が痛い・・・。


連休初日は波乱含み(笑

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