自称「奇病のデパート」(※お食事中に読まないでくださいw)
先日、20代の方たち向けに「キャリアを考える」というセッションを開いた際、フリートークタイムに「30代が一番知力、体力共に充実していましたねぇ」としみじみ語っていたら、「40代は違うんですか」という至極まっとうな質問が出ました。
「ええ、自分では何も変わらないつもりですが、それは精神の方で、肉体的には40の声を聞いてから、想定外にいろんなことが起こりますねぇ」
「そういうものですか」
「うーん、個人差はあるでしょうが、でも多かれ少なかれ40代は、身体と相談しながらみたいなことはあると思いますよ。だからこそ、量ではなく、質で勝負できないといけないし、質で勝負できない40代は駄目、と思われるのだろうなあ、とよく感じています。」
なんて会話を交わしました。
・・・さて、私、「奇病のデパート」を自称しており、普通、あまり聞かない病気になることが数年に一度あります。重症ではないのですが、メンドクサイ状況になる。
たとえば、2005年(42歳の時)、「中心性漿液性網脈絡膜症」という目の病気になりました。これは、目の像が正しく結べなくなるもので、右目だけ発症。右目で見ると、魚眼レンズで見ているように世の中の景色がゆがむ・・・・という厄介な代物でした。特効薬がなく、漢方でじわじわ治す(ほとんど自然治癒を待つに近い)方針。結局、完治するまで4か月かかりました。
(ちなみに、3-50代の働き盛りの”男性”に多い病気とのことです)
そして、2008年(45歳の時)は、「粘液のう胞」という口の中の病気になりました。ほっぺたの裏側にぽつっと口内炎みたいなものができ、痛みはないけれど、なくなりもしない。変だな、と思っていたら、「良性腫瘍で除去しなければなりません」と。
うわー。ここからです、私の「後遺症」との闘いは。
この「粘液のう胞」は、「小学生に多い病気」で、「5㎜」くらいののう胞を「レーザーメスでぽちっと取ったらおしまい」という簡単な手術?で終わるはずのもの。
ところが、私の場合、3センチの長さがありまして、ほっぺたの裏側に横たわった状態だったので、横に3センチ以上、深さも1-1.5cm以上をレーザーメスで切っていくという大手術となりました。(そして、縫わないのだー、口の中は縫わない!傷がひきつれるから、と)
・・・3年前のこの手術が終わった後、鏡を見たら、顔中に血が飛び散っていて、「あ、スプラッター!」と思ったのですが、ちゃんと血を拭くこともなく、顔に大きなテープを貼られ、でっかいマスクして帰宅(「口裂け女」みたいでした。喩えが昭和ですが・・・。) 数日は激痛と戦い、傷が癒えるまで1カ月以上かかって・・・。
さて、その後、傷は確かにくっついたのですが、くっついた傷痕に引き攣れが生じてしまい、口の可動域に制限が出て、昨年、一度、引き攣れ後を切ってもらいました。
それでもまだ駄目で、おととい土曜日、再度、引き攣れ痕をメスでずばっと切る処置を受けました。(今回の切り幅は1センチくらい・・に見えます。ちゃんと鏡で確認しました 笑)
・・・ほんでもって、
①まあ、大したことはない(悪性でも劇症でもない)のですが、40代はいろいろありますな
②世の中には、気を付けようのない病気ってのもありますよ
③「中心性漿液性網脈絡膜症」も外見からは「私の目がちゃんと見えていないこと」は全くわからず、「粘液のう胞の術後」も外からはわからない代物で、こういう経験をすると、見た目ではわからない「当人だけが感じている不具合」という症状や病気を抱えた人は案外大勢いるに違いない、と思えるようになりました
・・・の3つが、体験してわかったことかな。
それと、この手の病気の話は、こうやって書き記しておくと、「たまたま、似た症状に煩わされている誰かの目に留まり」、その人が病院に行くきっかけになることがある(これまで数回ありました)ので、朝っぱらから「スプラッター」などとなんですが、書いておく次第であります。