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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「受かった!?」にオフィス中が拍手喝采だった日

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先日、同僚(男性)が「ああ、この時間に連絡ないってことは、ダメだったということだなあ」とブツブツ言ってました。昼休みのこと。

長男次男共に受験生というこの同僚、年明けからずーっとそわそわしていました。「今、インフルエンザになるわけにはいかない」なんてことも言っていましたし。

その日は次男の高校受験の発表だったそうで、午前中に発表があったはずにも関わらず13時くらいまでTELもメールもないといって、しょぼんとしていたのです。なんとも言いようがないので、それぞれが席に戻り、黙々と午後の仕事再開。

何時間か経った時、突然、オフィス内で

「受かった!?」

という声が響きました。

件の同僚がケイタイ電話に向かって、大声で反応していたのです。彼は普段とてもとても静かに上品に話す人なのですが、珍しくオフィス中に響く声で。

昼休みに「ダメなんだろうなあ」としょぼんとしていたのを数人は訊いていたので、こりゃ、次男君の結果が当人か奥様から知らされたのだろう、と思い、まだ電話中であるにも関わらず、「よかった、おめでとう」「よかった、よかった」と私たち数人が拍手しました。

その拍手を聞いて、「何?何があったの?」と身を乗り出す人もいて、私が大声で「○○さんの次男くんが高校合格だってーーーーーーー!」と言うと、オフィス中で(うちはワンフロアにこじんまりと全社員がいるものですから)、部署問わず、「おめでとー」「うわーい」と拍手拍手。

拍手喝采の中、大声を出した自分が急に恥ずかしくなったらしい同僚は真っ赤な顔をしてTELを切り、立ち上がって「皆様、どうもありがとうございました」(テレッテレッ)。ペコリと頭を下げたのでした。

電話をかけて来られたのは、奥様だそうで、オフィス中の拍手喝采が電話を通じて聞こえたかどうか不明ですけれど、「おめでとう」ムードは伝わったかもしれません。

仕事と全然関係ない話ですけれど、誰かの喜びをこんな風にオフィス中で拍手喝采する、というのは、とてもいいなあ、としみじみしました。

それと同時に、わが親も数十年前、きっとこんな風にドキドキして過ごしてくれていたのだろう、といまさらながら、親に感謝したりして。

受験はまだ続いていますが、できるだけ多くの桜が咲きますよう。

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