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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

会議中・会食中に携帯やスマホをいじってしまった後、尋ねてもいないのにほぼ全員が「言い訳」をする、という件(笑。

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夕食後、リビングでくつろいでいる時、やおら携帯やスマートフォンを取り出して、何やらしだした夫。何か真剣な様子。しかも、見ているだけではなく、書き込んでいる。仕事かな?などと見るともなしにその様子を眺めていると、ぱたっと携帯・スマホ(長いので、スマホとします)をテーブルに置いて、突然、しゃべり始める夫。饒舌に。

「いやぁ、参っちゃったよ。会社出るときから気になっていたんだけどさ、明日朝から会議だって」
とか
「全くこーゆうもの持つようになったら、いつまでも仕事がおっかけてきて大変だよ」
などと。

聞いてもいないのに、尋ねてもいないのにぃ、なぜ、言い訳のように長い解説を!?

さて、これは、怪しいのではないか? 何も言ってないのに、長い説明。怪しい、あやしい、アヤシイ!!

・・・・というようなシーンがあったとします。

浮気バレる瞬間ですね。 ドラマなどに出てくるシーンです。

しかし、これ、別に夫婦でなくても、よくある光景で。

たとえば、複数人での会議中。あるいは、会食中。 一人が携帯・スマホを取り出して、ちょこちょこっと操作する。そして、しまう。

「仕事でもあるのかな?」とコチラはさして気に留めていないのに、ポケットやバッグに携帯・スマホをしまった後、たいていの人は語る。

「今、返事しておかないと忘れちゃうことがあるもんで・・・テレテレ」
「やっかいなことを言ってくる人がいて、めんどくさいんですわ・・・テレテレ」
「最近、電話でもいいことをいちいちメールしてくる人がいて・・・テレテレ」


いや、別に私、気にしてませんけど。それぞれにご事情がおありでしょうから・・・(笑

・・・・。

そうなんです。

人と会っている時、携帯やスマホを取り出して覗き込むことと、さらに書き込み(返信などいろいろ)をすること、というのは、たいていの人が、ちと「後ろめたい」気持ちを持っているようなのですね。

だから、尋ねてもいないのに、言い訳のように事情説明をする。
黙っていることに耐えられないのだと思うのです。

会議中や食事中に見なくても済むかも知れないものを、ふと気になって見てしまった。ふと気になって見てしまう、ということは、今、目の前にいるリアルな存在(たとえば、私など)より、ネットの向こうにいる人を一瞬だけ優先したことになりはしまいか? そんな心の中の悶々が、「長い言い訳」に走らせるのだと思います。

だから、こういうオトナの言い訳って、ちょっとかわゆい。ハハハ。

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