この本は素敵だ! 『NICUのちいさないのち』
素敵な本を見つけました。新聞の書評で知り、すぐ本屋さんでゲット。
『NICUのちいさないのち』(メディカ出版)
出版されたばかりです。
フォトメッセージ、と本の表紙に書いてあります。
NICU(新生児のためのICUです)にいる赤ちゃんとその家族、そして、サポートする医療従事者たちの写真と文章。
赤ちゃんの写真がとてもいい。もうなんとも言えずにいい。
1000gに満たない赤ちゃん。手も足もしわしわの赤ちゃん。眼だけ大きく見える赤ちゃん。
文字通り、懸命に生きている赤ちゃん。
見守る母、父、じじ、ばば。
こんなに小さくても、生きようとしている。家族は毎日通い、絆を確かめる。
写真と文章を読んでいるだけで、なんどか涙あふれ、電車の中で読むには適しませんが、家で3回も4回も繰り返し見直してしまいました。
文章は全部読み終わり、最後は、写真を繰り返し繰り返し。
私がおばバカをしている相手である甥っ子もNICUのお世話になりました。
誕生から約2か月、NICUで2500gくらいまで大きくなって、ようやく退院してきました。
パパママは何度でも逢えるのですが、じじばばは1回だけ。おばちゃんは権利がなく、2か月まで甥っ子には逢えませんでした。
妹(甥っ子の母ちゃん)から送られてくる写真や動画を見て、妄想を膨らませていました。NICUの看護師さんが作ってくださった写真集みたいなものを見て感動しました。
多くの人が小さな命を守ってくれていることを実感しました。
この写真集を読んでいたら、心がとても洗われる気持ちになりました。
心にとげとげしたものがあるときは、こんな一冊を眺めてみると心穏やかになれる気がします。
「生まれてきてくれてありがとう」
「家族になってくれてありがとう」
そんなことを思い出させてくれる写真集。
赤ちゃんは、神様からの贈り物だと思う。