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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

台風で思い出す「ちょっと待て! 前例があるかどうか調べよう」

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今日からプチ夏休み(5.5日)の田中淳子です。

おととい(9/21木)は、関東直撃の台風で、帰宅に苦労しましたが、それで、ふと30年前の出来事をふと思い出しました。


高校時代、大きな台風がやってきて、電車が止まりそう、それよりも、強風で危険だ、という事態になったことがあります。

朝から授業はあったのですが、授業を持たない先生たちが「午前中で授業を打ち切り、生徒を帰すか」、職員室で協議していたようです。

しばらくして、数学の先生(担任ではなかったので、数学の時間だったのかもしれません)が私たち生徒にこう言いました。

「まだ職員室でもめていて・・・。教頭が『ちょっと待て。午前中で授業を打ち切った前例があるかどうか調べてから』とか言っちゃって。さっさと休校を決めちゃえばいいのに」。嘆く口調というか、苦笑というか。

子どもながらに(といっても、高校生ですが)、
『前例って・・・。この非常事態に・・・。大人って大変ね、色んな意味で』
とこちらまで苦笑しました。

結局、前例がある、ないを調べることはなく、午前中で授業を打ち切り、帰宅指示が出たのですが、それでも、電車が止まりドアが開くたびに車内に暴風雨が入ってくる、というような状態で、いつもの倍くらいの時間をかけて帰宅したころには、全身びしょびしょだった記憶があります。

『ちょっと待て! 前例があるかどうか調べよう』は、その後、生徒たちの間で、流行語になったことは言うまでもありません。

「ねぇ、今日はこのルートから帰ろうよ」「ちょっと待て! 前例があるかどうか調べよう」
「ノート見せて」「ちょっと待て! 前例があるかどうか調べよう」

・・・・

30年も前の学校は、ずいぶんのどかでした。親ものんびりしていましたし。しみじみ。

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