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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

お菓子はチームを救う!

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今日から「PMシンポジウム2011」が開催されます。毎年1000人超を集めるPM(プロジェクト・マネジメント)の大イベントです。私は、2004年、2007年~2011年と、6年もセミナーの一コマを担当する機会を得まして、明日午前のセッションで登壇予定です。

なんせ、外部のイベント企業を使わず、すべて、ボランティアで運営されるというもの。とても、きちんとした運営で、いつも感動してしまうのです。ホスピタリティにあふれるイベントなのです。


私、今日は、のんびりと、単なる聴講者として、基調講演2本を拝聴する予定です。1本は、コレです。3.11に関係するお話しらしい。

Twitterのハッシュタグもあります。#pm_cafe

さて、さて、本日のお題は、「お菓子はチームを救う!」です。(パクリ気味なタイトルだ)

新入社員のOJT担当者向けに「後輩指導」のセミナーを行う場合、必ず、話すのが「餌付け作戦」です。

仕事を依頼する時も、仕事が完了して労いを伝えるにも、はたまた、単に日常の人間関係を深めるために、「お菓子」は侮れない存在で、「ありがとう!」といってチョコを一つ、「これ、お願い」といって飴ちゃん一粒、「残業頑張ってるね」といいつつ、ドーナツ1個というのは、もらったほうがとても嬉しいらしい。

新入社員に「上司や先輩にしてもらって嬉しかったことは?」と尋ねると、「お菓子をくれたこと」「お土産のお菓子をもらったこと」という回答が多いことからもわかります。

これを私、「餌付け作戦」と言っているわけですが、実は、新入社員だけではなく、マネージャも同じようなことを言います。

「部下にされて嬉しかったことは、お菓子をもらったこと」と。(一つの例として挙がるんですけども)

・・・・・

先日、リーダー向けの研修で、ディスカッションしている最中に「お菓子」が話題に上りました。

皆さんの話を聞いていると、ああ、なるほど、と思ったのが、「出張先や旅行先のお土産を配る」ことに関してです。

お土産を買って来たとき、お茶コーナーなどにぽんと置いておき、「ご自由にどうぞー」と貼り紙しておく、というのが一つのパタン。

これは単なる「お土産」としてしかほとんど機能しません。「あ、お菓子がおいてある。誰のかわからないけど、いただこう!」とか「課長、大阪行って来たのか」と思う程度で終わりになることが多いかも。

次に、たまに上司がするパタン。部下などに「みんなに配っておいて」といい、自分ではなく、他人に配らせるパタン。

この場合、もらった側は、買ってきた本人ではなく、配っている人に「ありがとう」と言うことになり、なんだかちょっとだけ違和感。(話変わりますが、若かりし頃、上司が、よくセクレタリにお菓子を配らせていて、「なぜ、秘書を”お菓子配り係”として使うのだろう?自分で配ればいいのに」と心の中でぶつくさ言っていた、はねっかえりの私です)


そして、3つ目。土産を買ってきた当人が配って歩く、というもの。

もらった側は、「ありがとう」と言うと共に、「どこへ行って来たの?」「楽しかった?」「混んでいた?」などと質問し、多少会話が弾みます。そして、場合によっては、それをきっかけに仕事の話に展開することもあるというのですね。

このディスカッションでは、こういう発言が出ました。

「うちの上司が、かならず、一人ひとりにお菓子を配って歩くの。それも、もう毎度といっていいほど、何か買ってきてくれて、回数も半端じゃないんだけど。で、お菓子配りながら、なにか一言ふたこと交わすんだよね。あれ、もしかして、”コミュニケーション”をとるためのきっかけとして意識して行っているのではないか、とふと思った」

意識しているか、自然に無意識に行っているのかは、当人のみぞ知る、ですが、それでも、「お菓子を配る」→「会話の糸口がつかめる」→「お菓子の話題から仕事の話題へ」と展開していくのは容易に想像できます。

部下、とくに、年若い部下は、特別な用がない限りは、上司に話しかけづらいものです。もちろん、しなければならない「ホウレンソウ」は別ですが、「雑談レベルで交わされる、でも、案外、重要な仕事がらみの会話」って、きっかけが必要。

そんな時、「お菓子」が媒介となって、会話が始まる、というのは、よくあることだと思います。


そういえば、こんな話も出ていました。

「自席にお菓子をいつもストックしている人がいて、それ目当てにいろんな人が集まってきて、お菓子もらうついでに、いつもいろんな情報交換しているわ」
「そうそう、お菓子持っている人って、”人気者”だよね」

口寂しさを紛らわすだけでなく、人と人との会話の機会を生み出す。

「お菓子はチームを救う!」。

ちなみに、当社には、以前、「餌付けーションセンター」というコーナーがありました。オフィス移転でなくなりましたが。
「Education Center」をもじって、「えづけーションセンター」です。

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