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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

新人時代の失敗談を思い出してみる

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「新入社員がなっとらん」とか「若者が非常識だ」とか、経験を積むほど、若手社員との年齢ギャップは広がるばかりで、理解不能に陥ることもあるようです。自分が若い頃はもっと「しゃんと」していた、と思っている中堅・ベテランも実は多いもの。

私のライフワークにもなりつつある企業のOJTトレーナー支援では、最初に「ご自分が新人時代に体験したエピソード。特に失敗談など」を自己紹介とともに一言おっしゃっていただくことにしています。

30代であれば10年前、40代になると20年前の出来事をそうそうすぐには思い出せないらしく、みなさん、「何かあったかな?」と顔の周りに「?」マークを大量に浮かべながら思案顔。特に、失敗談、痛かった思い出というのは、封印してしまう傾向があるので、記憶を紐解くのも難しいようです。

ようやく思い出せたエピソードを一人ずつ語っていただくと、案外みなさん、「やらかして」いるんですね。

たとえば・・・

●「物品購入の申請書」を書いて出したら、課長に「キミは、自分をオーダーするのかね?」と訊かれた。申請書をよく見たら、「オーダーする品」のところになぜか自分の名前を書いていて、慌てて、書き直した

●飲み会で調子よく飲んでいたら、なんだかおかしくなっちゃって、そこにあった消火器を噴射してしまった

●電話を取り次ごうと、遠くにいる課長に声をかける際、なぜか「お母さ~~ん!」と呼びかけてしまい、みんなに笑われた(→この、上司を「お母さ~~ん!」と呼んでしまう、という話は何度も聞いたことがあります。多くの方がやっているらしい(笑))

●電話を切る度に「今の会話の尊敬語と謙譲語がめちゃくちゃ」とダメ出しされ、とうとう、「日本語の基本」という教科書を与えられた

など。

先日、爆笑してしまったのは、これ(↓)。

●受付からかかってきた内線を取ったら、来客でした。課長に「受付に●●さんがいらしてます」と伝えると、「今から行くわー、言うといてー」と指示されたんで、内線でそのまま「課長が”今から行くわー、言うとります”」と言ったら、「そのまま言うなー」と後ですごくしばかれた

大阪の方です。言葉づかいも含めて、おかしくて、皆で大笑い。

こういう「あの頃みんな若かった」的な体験を思い出しておくと、後輩を接する際に寛大になれるものです。

ああ、私だってやっていた。それを叱ってくれた人もいれば、許してくれた人もいる。笑ってくれた人もいれば、諭してくれた人もいる。

決して一人で「成長」したわけではない。
そう思えれば、部下や後輩との関わりも少しは変わってくるかも知れません。

私の経験は、FAX。人生で初めてFAXを見たのは会社でした。先輩にある書類を送るよう指示され、「FAX送信」ボタンを押しても、紙が戻ってくるので、「あれ?」と再度ボタンを押し、また戻り、再度ボタンを押し・・・。・・・5回くらい押したところで、先輩に相談。

「FAXが戻ってきます」
「何?」
「この紙が戻ってくるんです」
「え?あのさ、田中さん、これが相手側に送られると思ったわけ?」
「・・・、あ、そうですよね、そんなわけないですよね。じゃ、私は何をしたんでしょう?」
「相手に同じFAXを5枚送ったんじゃないの?TELして謝っときなさい」
「はい」

というもの。

みなさんの「若い頃”やらかした”エピソード」はなんですか?

コメントで頂戴できれば、後日、ピックアップして、このブログで紹介させてください、ぜひ。

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