読書とアプリと学習の動機
というほどではないですが、月に数冊は某かの本を購入し、読んでいます。
移動中や、出張中の独り寝のホテルで読むことが多いです。
私の読書には「ペン」と「付箋紙」が必需品です。
気に入ったフレーズ
教えられる言葉
思考のヒント
となる箇所に「付箋紙」を貼り、メモを書きます。
一時期、電子書籍で読書に励んでいましたが、最近はもっぱら紙の書籍です。
指でめくる→付箋紙を貼る→メモを書く→思考・想像・空想する
これがルーティーンになっています。
活字で整理してみると、受験勉強を思い出します。
話は変わりますが、
私は、仕事柄子どもたちとiPadアプリを活用する機会が多く、
「どのようなアプリを与えれば良いか?」
その精選作業に苦心しています。
教育用・子ども向けアプリといっても、内容は様々です。
作者の意図が伝わるアプリ
創作性に富んだアプリ
想像力を拡げるアプリ
問題を解くとご褒美をもらえるアプリ
音やグラフィックによる派手な演出で楽しませるアプリ
アイテム購入で確実にレベルアップ出来るアプリ
など
私の会社では、これ迄の経験を元に幾つかの基準を設けて精選しています。
実は、ここが一番時間がかかります。
以下は、そのような日々の中で感じ、考えた事です。
読書が素晴らしいのは、目に入る情報量が思考や想像・空想の邪魔をしない適度に少ないものだからだと考えます。
一方、ゲーム(タブレット端末や専用端末の区別なく)など、情報量が多く刺激的なメディアに没頭するのは、思考や想像・空想が続いているのではなく、射幸心やフロー状態により離れられなくなっている場合が多いのではないでしょうか。
そう考えると、パチンコ台の前に数時間座り続けることや、RPGを何度もクリアすることが理解できる気がします。
最近、子供向けの知育・学習系アプリが増えてきていますが、保護者が与えるアプリを選択する場合、この点に注意しなければなりません。
誰だって、
我が子が大人になった時に、
「自分らしく能動的に活動し、人生を豊かに生きて行って欲しい」
と願っていると思います。(相反する事件を知るたびに、心が張り裂けそうになります)
子どもの頃から、射幸心やフロー状態による動機付けで学習を継続する習慣を身につけて良いのでしょうか?
私は、この事を常に頭の中に置き、慎重に子供達と関わっていきたいと思います。
子どもたちには、
「自分を知りたい」
「自分の周りの事を知りたい」
「誰かに伝えたい」
「何かを表現したい」
「自分を知ってほしい」
「相手を理解したい」
という部分を動機として
学び続けて欲しいと願っています。
※本ブログは、個人ブログ「教育ICTデザイナー 田中康平のブログ」2014年6月19日の記事の一部を修正しています。