ワクワクするアイデアを周りに広げていく方法 〜コミュニティ・オーガナイジング
皆さんは、何か素晴らしいアイデアや強い想いを持っていても、それを上手く他の人に伝えられないもどかしい経験をしたことはありませんか? 逆に自分のアイデアや想いで他の人が動いてくれた時、ものすごくワクワクして感動した経験はありませんか?
今日は、アメリカのハーバード大学のマーシャル・ガンツ博士の「コミュニティ・オーガナイジング」の手法をご紹介します。
どんな素晴らしい社会を変えるアイデアであっても、それを使って実際に社会を変えることは容易ではありません。アイデアを思いつく力とそれを周りに広げていくは全く別ものなのです。
ガンツ博士はこうした、人々を共感させて社会を変えるための方法について、長年研究してきたそうです。そして一つのアプローチに行き着いたようです。それは、
人々が行動を起こすときには「物語」が必要である
ということです。
この「物語」は次の3つから成り立っています。
Story of Self
Story of Us
Story of Now
最初に人々の心を動かすためには、個人の経験や思い出など自分自身の「物語」(Story of Self)を語る必要があります。日本人は中々、公の場でこうした個人的な話をすることを嫌がります。それはともすると自分勝手な思考だと思われるからだと思います。ところが人が心を動かすときには他の個人が経験した物語が最も感情移入しやすいのです。
あなたがアイデアを思いついた時の経験や感情、想いをまず語る必要があります。コミュニティ活動であれば、その活動をしようと思った自分の体験を話すのです。それがビジネスにおける商品やサービスであれば、それを売りたいと感じる自分自身の理由をまず語ってみるのです。
次に語るべきは、それを共感させる価値観や一体感(Story of Us)です。例えば、Story of Selfで語った物語は、皆さんにもあてはまります、であるとか、皆さんも同じような気持ちになったことはありませんか、といった語り口です。そして自分の物語Story of Selfと同じような価値観を共有していくのです。同じ人間ですから、普通は自分の物語Story of Selfで語った物語は他の人にも当然あてはまる私たちの物語Story of Usに変わるはずです。そしてこの変わる瞬間がワクワクした瞬間でもあるのです。何故なら、人は自分の意見や気持ちを認めて共感してもらえたときが最もワクワクして満足するからです。
そして最後に、その共有された価値観のもとにどんな行動を起こすのか、といった今の物語Story of Nowを力強く話すのです。すでにStory of Selfで価値観は共有されていますから、後はその一体となったエネルギーをどこに向けるかです。コミュニティ活動であれば、活動の輪を広げていこう、であるとか、活動を皆で盛り上げて行くために新たなアクションを行っていこう、またそのために積極的な参加、関与をしていこう、ということになります。この段階までいけばコミュニティ・オーガナインジングは成功です。ビジネスの場合であれば、サービス、商品を購入するという行為や、そのサービス、商品を他に人に紹介していこう、という活動となります。そして皆で一体感をもってそうした活動をやることも、人が生きていく際の大きなモチベーションにつながるワクワクした瞬間なのです。
詳しくは以下のURLを参考にしてください。私は大変共鳴を受けました。
そのうちこの理論を使って私の今考えているビジネスの紹介をしたいと考えています。乞うご期待ください。
http://communityorganizing.jp/