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台風で大雨なのに田んぼに行くのはなぜなのか

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Twitterのニュースを見たら、「台風で大雨なのに田んぼに行くのはなぜなのか」に目が留まった。

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これを見て、ボクが抱いたの正直な気持ちを、誤解を恐れず包み隠さずお話すれば、「なぜって、台風や大雨だからに決まってるじゃないか」だった。

それはまるで、「火事で危険と分かっているのに、火災現場に行くのはなぜなのか」と、消防隊員が質問される感覚に近い。ボクは地元の消防団に入っているが、消防隊員の答えはきっとこうだ。「なぜって、火事だからに決まってるじゃないか」

ボクにとっては、台風で大雨なのに田んぼに行くのと、火災場に行くのと、感覚的にはあまり変わらないのだ。

ボクは米を育てている......と言ったら、うちのオヤジに怒られるが、10のうち2割ぐらいは田んぼを手伝っている。今年はオヤジが元気で、水の管理はオヤジがやっている(正確には、ボクがサボっている)が、去年はオヤジがこの時期入院していたから、毎日田んぼに水を見に行っていた。

ちなみに、この時期は、田んぼに水を入れたり、乾かしたりを繰り返す時期。水の管理がとても大切な時期だ。水の動きが予測できる日常なら、田んぼに行かなくてもいいのだろう。けれども、台風や大雨の場合は水量の変化が予想できないから、田んぼに入れる水量の調整が必要となる。だから台風で大雨なのに田んぼに行くのだ。というより、台風で大雨だからこそ、田んぼに行くのだ。

もちろん、明らかに危険と分かっているのに、田んぼに行くのはどうかと思うし、田んぼよりも命のほうが大事です。それはごもっとも。

田んぼに関わらなければこんなこと知ることもなかったし、「台風で大雨なのに田んぼに行くのはなぜなのか」という疑問が出ることもよく分かる。「おじいちゃん、こんな日に田んぼに行っちゃだめだよ」と言いたくなるのも当然だろう。

でも、田んぼに行かねばならぬ気持ちも分かるのだ。おじいちゃんだって、横殴りの雨の日に、ずぶぬれになるのが分かっていて、好き好んで田んぼに行きたいわけじゃないと思うよ(少なくてもボクはそうだ)。

そんな事情だから、「台風で大雨なのに、なんで田んぼに行くのさwww」って言われると、少し悲しい気持ちになるのだ。

あなたが食べている米はそうやって育てられている事実がある。今日も味わって飯を食おう。

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