組織活性化に関する国の給付金
国の施策で、中小企業向けのさまざまな施策がありますが、リーダーシップやコミュニケーションなど、組織活性化に関わる国の給付金についてまとめてみました。
新たに事業を始める施策や、事業に困ったときの施策はたくさんありますが、組織活性化に関わる施策はあまり多くはないようです。
■中小企業緊急雇用安定助成金（厚生労働省）
中小企業緊急雇用安定助成金
景気の変動、産業構造の変化その他の経済上の理由により、事業活動の縮小を余儀なくされた中小企業事業主が、その雇用する労働者を一時的に休業、教育訓練又は出向をさせた場合に、休業、教育訓練又は出向に係る手当若しくは賃金等の一部を助成します。
こちらのPDFによれば、このようなものも対象になります。
技能向上、フォークリフトやクレーン等の技能講習、経営哲学、マーケティング手法、品質向上やＱＣサークルのスキルアップ、語学、新分野進出に関する業務内容、ＩＳＯ、コーチング技法、ＯＡ関係、財務分析、モチベーションの向上、メンタルヘルス対策、人事・労務管理、リーダーシップ能力開発、コミュニケーション能力開発
お問合せ先：最寄のハローワーク
■キャリア形成促進助成金（独立行政法人 雇用能力開発機構）
本助成金は、労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、職業訓練等を段階的かつ体系的に実施する事業主等に対して助成する制度で、訓練等支援給付金と職業能力評価推進給付金の2つの給付金があります。
お問合せ先：雇用･能力開発機構都道府県センター
■中小企業大学校の研修（独立行政法人 中小企業基盤整備機構）
中小企業基盤整備機構は、全国９箇所に設置されている中小企業大学校等を活用しながら、中小企業の“人づくり”のため、中小企業支援担当者等に対する研修と、中小企業の経営者・管理者等に対する高度で専門的な研修を実施しています。
経営戦略、マーケティング戦略、リーダーシップ等に関する研修やセミナーを受講することにより、自社の人材の能力向上や意識改革を図るための研修が行われています。
お問合せ先：中小企業基盤整備機構経営基盤支援部 人材支援調整課
■調べてみての印象
「新たに創業するから援助する」「新分野に挑戦するから援助する」「お金が足りないから援助する」など、モノや金に関する施策がほとんどですね。組織やヒトに関する施策はなかなか無いというのが現状のようです。国がお金を出すのですから、形として残るものでないと難しいのでしょうね。組織やヒトの教育は、会社単位で行っていくのが基本と言えるでしょう。