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ソフトウェア製品開発現場の視点

ガラパゴスは携帯電話だけではない

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シャープが電子書籍に、開き直りとも言える「ガラパゴス」というブランド名をつけて話題になっています。ガラパゴスと言えば、日本で独自に進化した携帯電話のことを言うことは、広く認知されていますが、日本は島国だけあってガラパゴス的進化をしているのは、携帯電話だけではありません。

海外に行って車を運転すると、日本の交通システムのガラパゴス化を感じさせられます。典型的なのはスピード制限で、ガラパゴス化した日本で運転しているドライバー(私)は、海外に行ったときに車の流れに慣れるのに毎回時間がかかります。ドイツのアウトバーンは、速度無制限で有名ですが、他の国々でも同じ交通状況の時のスピード制限は日本のスピード制限よりも 20km/h くらい速いという印象です。高速道路は、120km/h くらい、郊外の一般道路は 80km/h くらい、市街地の道路は 60km/h くらいです。日本は、それぞれ 100 km/h, 60km/h, 40km/h くらいですから、20km/h 速いのです。

ガラパゴス的規制からは、ガラパゴス的製品が生まれます。日本の自動車が日本のガラパゴス的速度規制を前提に作られると、携帯電話と同じように、世界的な競争力を失うというのは、危惧というよりも必然に思えます。余裕のある自動車会社は日本仕様と海外仕様を分けて作っているようですが、携帯電話や他の製品で、海外仕様のような物が成功した例はあまり聞きません。やはり、設計段階から国際仕様で製品を作るほうが競争力が上がるはずです。100km/h が制限速度の国で運転している設計者全員が、120km/h, 130km/h で多くの車が流れている環境を完全に理解して設計するのは難しいと思います。新東名高速道路は、120km/h で設計されているので、制限速度もそれに合わせるのではないかという憶測がでています。信号のない高速道路だと渋滞がなければ、速度の差が到着時間にも影響します。120km/h で走れば、6時間かかったところを5時間で行けるようになって大幅な短縮です。経済効果もありますので、国際標準に近い 120km/h を実現して車やドライバーのガラパゴス化を防いでほしいと思います。

一般道路の制限速度を地域の判断で 80km/h まで上げても良いという指示が数年前に警察庁から出ました。北海道には、とても 60km/h の制限速度を守れそうにないまっすぐで立派な道がたくさんあるので、すぐにでも 80km/h に変更されるところが出てくるかと思っていましたが、80km/h に変更されたという話は聞いたことがありません。実際に 80km/h に変更された道はあるのでしょうか?

Comment(4)

コメント

手押し戦車

>設計段階から国際仕様で製品を作るほうが競争力が上がるはずです。

国際仕様で成功している製品は、ハードウェアは全世界で共通にしてスケールメリットを追い、ソフトウェアで言語や地域などへの対応をしているものが多いように思います。

日本のメーカーはハード指向が強く、ソフトウェアの活用がおろそかになってるんじゃないんでしょうか。

ポリシーのあるガラパゴスだったら良いんですけどね。未だに半角カナを使っている日本製品を見かけると、「日本人なら美しい日本語表示を追求しろよ」と言いたくなります。

手押し戦車さん、
コメントありがとうございます。ハードウェアは共通にして、ソフトウェアで地域対応をするというのは、理想的ですね。世界で成功している製品の多くは、そうなっているように思います。「ポリシーのあるガラパゴス」という考えは面白いです。そういったポリシーのあるガラパゴス製品は多くないことが問題ですね。

Kan ちゃんさん、
情報ありがとうございます。実質自動車専用道なのですね。前進はしていますが、あまり変わっていないような。初の事例が、唯一の事例にならない事を望みます。

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