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ソフトウェア製品開発現場の視点

マイクロソフトフライトシミュレーターの技術の行方は?

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マイクロソフトの人員削減のニュースが先月出ていたが、その中にフライトシミュレーターを作っている ACES studio が入っていたそうだ。マイクロソフトのフライトシミュレーターは、まだ PC 上でオペレーティングシステムというものが使われる以前から、時代ごとの技術の粋をつぎ込んで作られてきており、それぞれのリリースで PC のパフォーマンスの限界と、将来の可能性を見せてくれてきた。どのリリースかは正確には覚えていないが、全世界の地形や空港を取り込んだとき、複数の PC 間での通信機能がついて、リアルタイムに「場」を共用できるようになったとき、自動操縦の他の飛行機が現れたとき、天気を自在に制御できるようになり現実の天気をリアルタイムに表示できるようになったとき、などそれぞれが驚きの連続であった。

今後、マイクロソフトの別の部署が開発を引き継ぐのではないかというブログの記述が、おそらく希望を含めて書かれていたりするが、現在のところどうなるかわかっていないらしい。最大のライバルと思われる X-Plane というフライトシミュレーターを作っている Austin Meyer という会社が、マイクロソフトフライトシミュレーターのために作られたツールを X-Plane 用にポーティングするサポートをするというメッセージを出しているが、これまで蓄積されてきた技術(マイクロソフトフライトシミュレーター用に作られたアドオンツールも含む)が離散してしまうことだけは、防いでほしいものである。

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