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ソフトウェア製品開発現場の視点

Advanced/W-ZERO3[es] (続)

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Advanced/W-ZERO3[es] を買ってしばらく使ってみての感想を少し。前回、批判的なことを書いて何人かの人にコメントをいただいたが、使ってみるといろいろと見えてきた。

最もすばらしいのは、接続性である。無線LANも装備されているので、地下鉄などではおそらくスピードの速いであろう無線LANを選択しているが、電波の届かないところから駅に入ったときの再接続は、PHS の安定度にはかなわない。また、都営地下鉄、東京メトロの各駅では、無線LANが使えるが、普通の私鉄の地下部分にある駅では、無線LANが使えないことも多いので、PHSの接続性の良さを、強く感じることとなった。

次の発見は、これはPCであることだ。機能の問題を前に書いたが、PC なので、必要な機能はソフトをインストールしていけばいいのであった。Windows Mobile なのであたりまえなのだが、SmartPhone として考えると、死角であった。無線LANとPHSの切り替えは、非常に面倒なものであったが、最近リリースされたソフトによって、非常に使い勝手がよくなった。

ただ、前にも書いたように、アプリケーション間の操作性の整合性は考えられていないので、ソフトウェアごとに操作性をおぼえたり、操作のたびに画面を確認しなければならないところは、非常に使いづらい。起動時のパスワード入力は、テンキーは受け付けられず、画面のタッチ入力でしかパスワードを入れられないのは、何らかの事情があるのかもしれないが、面倒である。

Skype の Windows Mobile 版は重宝している。PC を起動しなくても chat ができるのは、すばらしい。ただ、Skype はパケット数の多いソフトなので、PHS で接続しているときのパケット料金が気になっている。

総合すると、「使える」製品だということがわかってきた。ただ「使える」だけでなく、「手放せない」レベルになることを期待している。基本機能はそろっているように思えるので、使いやすいソフトがでてくるかどうかが重要であろう。

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