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ソフトウェア製品開発現場の視点

Search と Discovery

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日本語では、単に「検索」と言われているが、現実に検索の機能が使われる目的には大きく2つあると考えている。

ひとつ目は、Google に代表される「検索」で、探したい情報が存在するかどうかはわからないけれども、とりあえずキーワードなどを入れて探してみるという使い方である。もうひとつは、昔作ったこれこれの文書がファイルサーバーの中にあるはずだけれども、見つけられないときなどに使う「検索」で、企業内の検索用途では、この機能がないとどうしようもない。

先日、IBM の検索担当者のオフィスを訪問して名刺をもらったところ、タイトルに "Discovery" と書かれていて、問題がクリアになった。Google のように、どこにあるかわからない情報を探す行為は、"Search" ではなくて、"Discovery" と言ったほうがピンとくるのである。

もちろん、Google のエンジンを「すでに存在がわかっている情報を探す」目的で使うことはあるものの、やはり、Google の得意分野は存在するかどうかもわからない情報を探す "Discovery" だと思う。これに対して企業内の情報検索の要望は Discovery よりも、存在しているがどこに行ったかわからなくなった情報を "Search" できることが重要である。

ジャストシステムの Concept Base のような、高度な文書処理能力を持っている検索エンジンは、企業内というよりももっと広い範囲の "Discovery" の用途のほうが適していて、企業内の検索には、単純な文字列一致型の検索エンジンのほうが使いやすいのだろう。

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