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ソフトウェア製品開発現場の視点

シリコンバレーにエンジニア派遣

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リアルコムは、2月にシリコンバレーの Mountain View に子会社、Realcom Technology Inc. を開設した。第一弾として、4月30日にエンジニアの石川氏を派遣して活動を始めた。最初は、彼のソフトウェアのアイデアを、ビジネス化に向けて、技術的に洗練させていくことである。とりあえず1週間で生活面は整ってきているようなので、今週から本格的に活動を始めてくれると思う。

時差のあるオフィスで働く人とのコミュニケーションは、最近のインターネット関連の技術の革新によって、10年前とは全く異なる状況になっている。特に有効なコミュニケーション手段は、Instant Messaging ソフトウェアである。現在は、Yahoo Messenger, AOL Messenger などの無料のサービスが広まってきて、使い勝手も良くなってきている。最近、ユーザ数が増え続けている Skype は、インターネット電話として、非常に音質が良いことが普及の理由だと聞いているが、これに付属している Instant Messaging 機能も非常に使いやすく、私は音声通話以上に Instant Messaging として利用している。

Instant Messaging は、相手が on-line で、現在チャットで話しかけても良いかどうかがわかることが広く使われるようになってきた理由だと思う。ネットワークにつながってさえいれば場所を問わずにコミュニケーションできるのである。電話だと時差を気にしたりしなければならないし、電子メールだと時差の関係で返答は翌日まで待たなければならないような状況でも、Instant Messaging で on-line だったら、相手のタイムゾーンがどこであれ、場所がホテルの部屋であれ、コンタクトできる。Skype だとそのまま音声で会話することもできるのである。

日本では多くの会社で、Instant Messaging を禁止する動きが強まっているが、海外では電子メール並に普及してきている。電子メールの出始めのときの状況に似ているが、ツールの悪い面だけを見て禁止するのではなく、ツールを使っていくことで、悪い部分を改善していくという姿勢も必要ではないかと思う。

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