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ソフトウェア製品開発現場の視点

フェイルセーフ

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フェイルセーフ (Fail-Safe) を辞書で調べると「二重安全装置」というような訳が書かれているが、私は「もし装置が故障しても安全なほうに故障する仕組み」と理解している。例えば、信号機が故障したとしても、決して全部「青」が表示されることはないように設計されている(と理解している)。現在、開発している製品には、他のソフトに付加して動く「アドイン (add-in)」の機能があるので、我々が開発した部分に問題があったとしても、決してもとのソフトの動作には影響を与えないことを設計の基本方針とした。

工学的にフェイルセーフは重要な考え方であるが、これを考慮していないために非常に気になっているシステムの一つに高速道路の料金所の ETC ゲートのバーがある。ETC ゲートのバーは通常は非常に短い時間で開閉し、その反応のスピードにはいつも驚いているが、もし何らかの事情でバーが開かなかった場合は、開くと思って走っていた車はバーにぶつかり、車が破損する。もし、仮にバーの手前で止まれたとしても、後続の車は止まった車に追突する可能性があることは、明らかであるし、実際にそのような事故が起きている。

どうして、そのような危険な設計をしているのか全く理解できない。仮に料金所の仕組みが完全でも、ETC 車載機に問題がある場合もあるし、車載機の情報を伝える電波もどのような妨害をうけるかわからない。車や人に危害を加える可能性がわかっていながらも、料金を正しく払わない(または、故障などのため料金を正しく払えない)車をバーで止めなければいけない理由はなんだろうか?

Comment(24)

コメント

飯塚

フェイルセーフが考慮されていないとの意見ですが、著者は実際にぶつかったことが無いのでは?指定されたスピード以下で当たった事がありますが、進行方向に折れ曲がり車体の傷等も見当たりませんでした、とても固そうに見えていたバーでしたので、逆に驚いたくらいです。もしかして、思い込みの意見ではないでしょうね?

t2h

あのバーは、止めるためではなく、
スピードを落とさせるためでは?

ああいう障害物があると意識的にスピードを落とさざるを得なくなります。

ちなみに大阪でバーをクルマに当たらないくらい高くしたところ、違反者が続出した為に止めた経緯があるらしいです。

Nami3

そもそもETCなんてなくていいのに....。
あっても、Suicaみたいにワンタッチで十分。
そのうちETC必須にしたいみたいで、その投資って
ムダじゃないのか?
って思えないのかなぁ。
(有料道路は償還したら無料が原則!)

ふいご党

高速道路の治安を守るための2重安全装置だと思う。
ゲート故障で自由に入れると暴走族に広まったら…。

WOODS

いかにも「ソフト屋さん」的な発想だなーと感じました。ETCのバーのフェイルセーフが云々よりも、それこそ、利用者のモラルや使い方の問題です。
バーで止める必要のない「料金収集システム」の提案のほうが、ETCのフェイルセーフを論じるよりも身があると思うのですが…。

re2

私はETCのカード差込不十分で、このバーにぶつかったことがあります。
上の方が言っているとおり、車の進行方向にヒンジで折れ曲がる上に、非常にやわらかい材質で、減速した状態なら当たっても全く問題ない物でした。
なので、これをフェイルセーフの説明の引き合いに出すのは、不適当ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

あ、私はJHの者でも、ETC関連開発者でもありませんよ。念のため。

ITS

コメントの多くがバー肯定派のようですね。
ぶつかったことのある方は「安全」だとわかるのですが、そういう経験のない「初心者」は驚いて急停車>追突事故に結びつく可能性があります。そういう「脅し」装置を道路上に設置することの設計精神の未熟さが筆者の問題提起だと思います。
ぶつかっても本当にダメージ無く通過できるバーであることがバレてしまえば、脅しの意味は無くなってしまいますね。
カメラでモニターしているのですから、バー突破や不正通過の場合は高いペナルティーを課す。というのが解決策だと思いますが、現在のETCの信頼性不足(冤罪を招く恐れがある)がバーの中途半端な存在意義なのかもしれませんね。

うーん

>そういう「脅し」装置を道路上に設置することの設計精神の未熟さが筆者の問題提起だと思います。
.
ITSさんのご意見は大変うなづけるのですが、原文を読む限り、ITSさんの言うような領域まで熟考されて投稿した文章とは思えないのですが?
筆者の方はフェイルセーフに付いて問題定義されています。つまり「もしぶつかったら、車が壊れて危ないじゃないか」という前提です。そもそも、これは「バーが可倒式ではなく、且つ固いもの」という仮定に基づいて書かれています。
ぶつかっても「バーがやわらかい材質で、且つ進行方向に可倒する」と言う時点で既に構造的にはフェイルセーフになっていると言うことです。
もちろん、ぶつかっても問題ないことが分かるような構造物であれば、バーが開かないときに急停止して後続車が追突すると言う事故は減少するでしょ。
しかし、それはここではまた別な話で、本題から逸脱していると思います。

Katsushi Takeuchi

皆さん、コメントありがとうございます。

まず、最初に書いたときの前提のひとつに「うーん氏」の言われる「バーは硬くて危ないではないか。」という認識があったのは事実です。この点に関しては皆さんのコメントからバーが柔らかくこの点でフェイルセーフになっていることがわかりました。コメントありがとうございます。

私がこのことを書いた理由のもうひとつは、「ETC 通過時に後ろから他の車が来ているときにバーが開かなかった場合の対処方法がわからない。」ということでした。前にはバー、後ろには車の板ばさみでどのように対処していいかわからないという状況に困っていました。今回皆さんからいただいた情報で、追突される可能性がある状況では、停止せずにバーにぶつかったほうが良いということがわかり少し安心できました。ただ一度もぶつかった経験がない状況で硬い板のように見えているバーにぶつけるのはかなり勇気がいるので、一度ぶつけてみておいたほうがいいかも知れません。ちなみに「ETC 追突」というキーワードで検索すると結構事故の情報が出てくるので他人事ではないです。

当初の論点からははずれますが、バーの目的は「t2h氏」の言われる「スピードを落とさせる」ことなのでしょうか? 私は、料金を払わないつもりの人をけん制する目的だと感じていました。料金を払わない人をけん制するために、ミスや故障で通過できない人の危険度を上げていると思っています。いずれバーが柔らかいということが周知されれば(追突事故をなくすためには周知するべきですが)、料金を払わない人への抑止効果もなくなるので、バーを設置している理由は、スピードを落とさせるためということになりますか?

DEVILMAN

バーが開かない、後ろから車が来ている。どうすればいいかわからない・・・。<

迷わず止まればいいと思いますよー!
20km/hで通過するのが大前提ですから、基本的に車間・速度を皆が守っていれば追突なんて起こらないのですから。
中には猛スピードで迫ってくる車もいるかもしれませんが、それはETCに限ってではないと思います。(一般道でも飛び出しなんかによる急ブレーキなんかざらにあるじゃないですか。)

私が実感するに、バーがあって怖いのは車ではなくバイクです。中央にある程度の隙間はありますが、最近のバイクもワイドボディーのものが増えてきてますから・・・。 やっぱり生身が一番怖いです。

re2

確かに停まればいいんです。DEVILMANさんの言うように20km/h以下が前提ですから。
…でも、私は止まり切れませんでした(涙)
私以外誰もいないような、マイナーなICだったので、開かないと分かった時点で迷わずフルブレーキしましたが、あえなくバーに当たってしまいました。(たぶん、進入速度は20km/hよりは出ていたかもしれませんが、30km/hは出てなかったと思います。バーに当たる時点ではもうほぼ停止直前)
すると、「ぽよ~ん」とバーが押されて開くじゃないですか!拍子抜けしました(^_^;)
料金所のおじさんが、「あー、すみませーん」とすぐに出てきて、ETCの入り口ゲートを閉め対処してくれました。
たしかにバイクでは怖いですね。
いくらやわらかめな素材でできていても、確実に衝撃はあるでしょうし、転倒したところに後続車が来たりしたら…。

ezuka

TAKEUTIさんのご意見は、どうも私には理解できません、最近ねっと社会に或いは、ゲーム社会というんですか?実体験にもとずかない考えの方が増えているように思えます、ネットで検索すると追突事故うんぬんと書かれておりますが、debirumanさんの指摘のように20KM以下の指定速度を守って通過していたらほとんどの追突事故は起きてないと思います、自分も目の前で何度も停止されてますがそんなに怖い思いをしたことも無く、事故も起こしてません、何でも人のせいにして自分は悪くないという人が増えてませんか?機械やシステムのフェイルセーフももちろん大事な事ですが、もしかしたらという事に備える自分自身の考え方のフェイルセーフの方がもっと必要とされてませんか?

re2

連投すみません。
バーの存在意義ですが、やはりt2hさんの言うように、通過スピードを低下させる為ではないかと思います。
なぜなら、料金不払車のけん制の為だけでしたら、ICの入り口にはバーは不要ですから。
事実、自動発券機のレーンにはバーは付いてないですよね?

re2

いや、連投に次ぐ連投、申し訳ありません。
どうも調べてみると、バイク用にバーの間に十分なすき間をあけるように、徐々に改造し始めているようです。
http://response.jp/issue/2005/1103/article76067_1.html
参考までに。

(´・ω・) テラHIDOス

そもそもノンストップで通過できることを謳ってる割に、偶発的に停止する車両が発生する現状のETCシステムには構造的な欠陥があると考えます。
エラー時に停まらなければいけないのでは追突の可能性が高くなるのは誰にでも分ることです。竹内さんも仰る通り、これはいくら自分が停止できても後続車がアホだと防ぎようがなく、既にETCレーンでの追突事故は何件も起きています。死亡事故も。これではフェイルセーフが講じられているとは言えません。
ドイツやアメリカなどではETCレーンにビデオカメラがあり、エラーや不正通行などの時にはビデオでナンバーを撮影して後から料金請求や罰則を適用するシステムになっており、原則としてバーは使われていません。日本もそう言うシステムにすれば良かったのです。
バーが無いと不正通行などが増えると言う意見もありますが、少数の不心得者のために多くの正しい利用者が不利益を被るようなシステムは不公平であり、ナンセンスです。
結局のところ、現状のETCレーンは正しい利用者の生命や財産の安全よりも、後で取り立てるより手間の掛からないその場での料金収受を優先するシステムになっていることになります。
こんなシステムを使い続ける高速道路会社(と、このシステムを作った国交省など)の姿勢には違和感と言うより嫌悪感を覚えます。
海外のETCについてはこちらが参考になるかと存じます。http://www.tollroad.org/
ps.個人的にはETCレーンの位置などに統一性が無いことも危険性を増す要因になっていると感じていますが、それはまた別の話なので割愛します。

うーん

>後続車がアホだと防ぎようがなく
.
これを持ち出すと、現行の自動制御装置の欠落する自動車を、間違いを起こしやすい人間が運転する言う交通形態自体がまず欠陥ですね。
もちろん、私もETCは欠陥だらけだと思ってますよ。バーについても、ミクロ的(または構造的)にはフェイルセーフとなっていますが、マクロ的(またはシステム的)にはフェイルセーフとは言えないでしょう。
ここでは詳しく書きませんが、ゲートの位置とかゲート出口合流部の誘導の仕方(路上への点線の書き方)などいろいろ問題はあります。
あと、他の方がおっしゃってるように、バーの大きなひとつの意義は、スピードを落とさせるためだと思います。隣接する通行券を使用するレーンは、必ず0km/hからの発進なので、その隣を40km/h(料金所付近の通常の制限速度)で通過した自動車とすぐに合流するのは非常に危険ですから。
私も、不払者に対しては、ナンバーから追跡して後日支払いまたは罰則に対しては賛成です。バーが上がらなかったことに対して、いちいちゲートを閉めて係員が対処するのは、事故が起こらなかったとしても後続の車の通行の大きな妨げになりますから。

ezuka

うーんさんの様に40KMで通過をするのを制限速度と考えている方が結構多いようですね、ゲートの表示には20KM以下で通過してくださいとあります、利用する人のモラルを無視してそれをベースに安全かどうかを議論するのは私的にはおかしいと思います、確かに世の中には想定外でいろいろなものを利用される方が多いのは事実ですが、確信犯までフェイルセーフで守るべきものではないと思います。

うーん

>うーんさんの様に40KMで通過をするのを制限速度と考えている方が結構多いようですね
.
いえ、私が言いたかったのは、「もしバーを廃止して、減速指示をなくした場合」の事です。料金所前後の制限速度が40km/hなので、「ETCの当初の目論見どおり、無停止無減速で通過したら」ということを仮定として40km/hと書きました。言葉が足りなくて申し訳ありません。
そもそも、日本のICのETCゲートの設計自体は「80km/hで通過できるように」作られています。(ETC 自体は100数十km/hまで対応)当初は全くの減速指示なし(料金所前後の制限速度と同じ40km/hで通過可)だったとおもいますが、バーが開かなかった時、または一般レーンとの速度差の対策として20km/hが指示されるようになっています。
ちなみに、20km/h以下というのは「推奨」であって制限速度ではありませんので、これはezukaさんの言うようにモラルの問題です。
安全性を考えると、バー撤廃でも20km/h以下を推奨するのが妥当でしょう。
もちろん私はゲートで指示されている通り、20km/h以下で通過しています。

ezuka

バーの存在意義について考えてみました、私は一番の意義は入ったICをETCが認識したことを確認するものと考えます、ETCカードの未挿入等で入ったICが解らないと出口料金所で揉めるのは必至です。もし音声等でドライバーに知らせても概に進入後では対処できません。不心得者を後から探し出して料金を請求するのも、掛かる経費や最近の個人情報保護の扱いからしても難しいのではとおもいます。首都高の無料宣言書などのようにバーがなければ不心得者がはびこりそうです。

Katsushi Takeuchi

コメントありがとうございます。コメントが遅れましてすみません。

いろいろ考えてみましたが、私が気持ちがわるかったのは、(´・ω・) テラHIDOス さんの指摘のように、「そもそもノンストップで通過できることを謳ってる割に、偶発的に停止する車両が発生する現状のETCシステムには構造的な欠陥があると考えます。」という点にあったと思います。バーがなければ料金を支払わない人が増えるという社会は残念ですね。私も、何らかの都合で自動で引き落とされなかった場合は、後日支払で対処という仕組みが良いと思います。

ねこまっしぐら

めちゃめちゃ遅いコメントですが。
ETCの欠陥として、ドライブスルーの決算システムとか、駐車場の清算システムとか、色々対応させようとした結果、正常に機能しない時がある、というのを聞いたことがあります。
以降私見なのですが。
システム的には、単純に個体認識のみに絞ってしまって、後日車の所有者(もしくはETCの登録者)に請求が来る、といった形の方がいいような気がします。盗難、悪用防止の為に、電話一本でID凍結(→通過できない)できるようにでもして。
要は一瞬のやり取り、しかもどんな電波が混入するかも分からない無線方式でいきなり、認証→カード番号認識→清算→バー開放という一連の動作をやろうとするからどこかでミスが起きる訳で、認証(認証=「通してもよい(清算できる)人間」と判断)→バー開放(清算は別ルート)と、シンプルにするのが一番安全じゃないのかなと。

ねこまっしぐら

古い記事なのに連投すいません。
前のコメントに加えて、個体認識のみの場合、ゲートすら必要なくなる可能性もあります。
確か欧州のETCを含む高速道路システムにはゲートが存在せず、ETCを持っていない人もレンタルすることで高速を利用できて、後日請求が来るそうです。ゲート付近での渋滞もなく、ある意味では理想的なシステムですよね。
更に個体認識なら、仮に不正な通過があったとしても、ETCの認識番号→所有者、もしくは認識番号→車のナンバー(あらかじめ搭載車のナンバー登録が必要ですが)という形で追跡が可能。
更にはカード登録とかも必要ないし、登録したその日から使用が可能。システムがシンプルになる分価格もお安くなって、普及させやすく(笑
ETCは確か政府主導の下で開発されたと聞いていますが、なんで今みたいな「明らかにヒューマンエラーが介在する」スタイルになったんでしょうね・・・

himat

利権と官製談合と天下り先確保の産物だから。個体識別であれば、すでにNシステムTシステムが有るし、不正防止であれば本線から一般道に降りるまでかなりの長さのランプが有るので、やる気になれば、その間で車両認識から詐欺罪での現行犯逮捕までワンセットでやれるわけです。(しかも、幸か不幸か構造的に減速が必須で逃げ道も無い)それをやらずして、専用ゲートだバリヤバーだなんて、何を考えているか見え見えです。そもそも、誤動作で閉じた場合や不正車両の強固突破に対して人命保護のために柔らかい素材にして有るってのなら判るけど、誤動作で開かない場合に事故にならないように柔らかくしたってのはフェイルセーフとは言わない。そういうのは本末転倒という。

Katsushi Takeuchi

ねこまっしぐらさん、himat さん、コメントありがとうございます。
ETC を含めて、いろいろなシステムがその場での「料金取り損ね」を絶対にさせないというシステムになりすぎていて、それが使いにくさやシステムの複雑さにつながっているように思えます。取り損ねたら後から所有者に請求でも良いですよね。それでも払わない人もいると思いますが、取り損ねの金額のほうが、システムの開発や維持にかかるコストよりも低いように思えます。

首都高速道路の300円とか400円の特定料金区間の出口には、通常速度で反応する ETC が設置されています。入り口では、通常料金が取られますが、特定の出口を出ると割引になるようです。

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